「いい曲なのになぜか怖い…」歌詞や映像が強烈すぎた『みんなのうた』のトラウマ曲たち


■【画像】聞いていてなんだか悲しくもなった、強烈なインパクトを残したNHK「みんなのうた」のアニメ画像■

 明るい楽曲が多いなか、しばしば人々に“怖い”という記憶を植え付けるミステリアスな楽曲が登場していたのも『みんなのうた』の特徴だ。『メトロポリタン美術館』や 『月のワルツ』などは、美しいメロディとともに不穏な世界観の映像が子ども心に強烈なインパクトを残した名曲で、今でもトラウマ的思い出とともに語り継がれている。今回は、そういった「ちょっと怖い楽曲」をいくつか振り返ってみよう。

■女の子が心配になるという声も…『泣いていた女の子』

 この曲の主人公は、一人で母親を待つ少女。いつから待っているのかは不明だが、外はすでに夕暮れ時で少女は寂しさから泣いてしまう。そして、団地の階段のような場所で悲しそうに座り込む彼女の周りに、体が異様に長いネコやUFOなどが登場し、カオスな雰囲気が高まっていく。

 特に少女に何かするわけではないのだが、なぜだかこの未知の物体たちがそこはかとない怖さを煽る。その後、泣きやまない少女をよそに夜が訪れるも、母親は帰らずそのまま曲は終わっていく。

『泣いていた女の子』はまったりとしたテンポに少年少女の美しい声が響き、全体的にどこかノスタルジックな雰囲気をまとっている。自分が子どもの頃に一人で留守番していたときの寂しさを思い出して少女に感情移入し、不安な気持ちになってしまったという人も多いだろう。結局母親が帰ってきたのか明かされないままで、ちょっとしたモヤモヤ感も残る楽曲である。



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