--いわゆる徴用工問題などで日韓関係は課題山積だ
「1965(昭和40)年の日韓基本条約と請求権協定を基礎に日韓の友好関係を築いてきたが、その基礎が(徴用工問題で)覆されている。まずは韓国に国際法違反の状態を一刻も早く是正することを強く求めたい」
--韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相とはどのように協議するか
「外交ルートでの対話を閉ざしているわけではないが、康氏との会談は現時点で決まっているものはない」
--北方領土問題で元島民は早期解決を求めている
「70年以上解決されていないこの問題に一日も早く終止符を打ちたいという元島民の強い思いがあることはしっかりと受け止めている」
--政府が「固有の領土」と表現しなくなるなど、返還交渉の姿勢が後退しているとの懸念もある
「交渉の責任者として『領土問題を解決して平和条約を締結する』との基本方針のもと、粘り強く取り組んでいく。北方領土はわが国が主権を有する島々だ。こうした政府の法的な立場に変わりはない」
--来年から在日米軍の駐留経費をめぐる協議が本格的に始まる
「わが国を取り巻く安全保障環境が厳しい中、日米同盟の抑止力は極めて重要だ。同時に、米軍の駐留には地元を含む国民の理解と協力を得ることも重要だ。現在、駐留経費は日米両政府の合意に基づいて適切に分担されていると考えており、今後も日米地位協定のあるべき姿を不断に追求していく」
--日米貿易交渉で自動車関税はどうなるか
「これまでの経済連携協定もそうだが、合意に達した時点で内容について公表し、丁寧に説明する」
--前外相の河野太郎防衛相は在任中、精力的に海外出張をこなしていた
「河野氏は積極的に海外を訪問し、すばらしい成果を上げた。(令和2年度予算の概算要求で)チャーター機の予算をかなり要望してもらったようなので、しっかり活用し、積極的な外交を展開したい」(力武崇樹)