NewJeans旋風が世界を席巻する中、突如として所属事務所ADORとの契約解除を発表した彼女たち。日本では多くのファンが彼女たちを擁護する一方、韓国では冷ややかな反応も。一体何が起こっているのか、その背景や今後の展望を徹底解説します。
世界的ガールズグループ、突如の契約解除宣言
2022年にHYBE傘下のADORからデビューし、瞬く間に世界的な人気を獲得したNewJeans。日本人メンバーはいないものの、韓国人メンバーに加え、オーストラリアやベトナムにルーツを持つ多国籍グループとして、国境を越えて愛されています。紅白歌合戦出場経験もある彼女たちが、11月28日にソウルで緊急記者会見を開き、ADORとの契約解除を宣言したことは、世界中に衝撃を与えました。
NewJeansのメンバー
メンバーのハニは、「ADORにはNewJeansを守る意思も能力もない」と主張。ダニエルも「自由に心から望む活動をしていきたい」と語り、事務所との深い溝が露呈しました。
契約解除の背景：プロデューサー解任劇
今回の騒動の背景には、NewJeansのプロデューサーであり、ADORの代表でもあったミン・ヒジン氏の解任劇があります。ミン氏はグループの育ての親として、NewJeansの成功に大きく貢献した人物。独立を画策したとして解任されたミン氏の復帰を求めて、メンバーは事務所と対立。要求が受け入れられない場合は契約解除すると宣言していましたが、突然の記者会見に韓国国内でも驚きの声が上がっています。
契約解除に伴うリスク：巨額の違約金
NewJeansは一方的に契約解除を主張していますが、グループ名などの商標はADORが保有しています。事務所の許可なく使用した場合、損害賠償請求のリスクも。
さらに、韓国のアーティスト契約では、一方的な契約破棄や違反があった場合、違約金が発生するのが一般的です。直近2年間の月平均売上額に契約残余期間月数を掛けた金額で算定される違約金は、最大6000億ウォン（約640億円）にも上ると言われています。
韓国の芸能法に詳しい弁護士の金紀彦氏（仮名）は、「標準契約書に基づいて算出される違約金は高額になることが多く、アーティストにとって大きな負担となる」と指摘しています。
今後の展望：NewJeansの未来は？
今後のNewJeansの活動は不透明な状況です。契約解除に伴う法的な問題、巨額の違約金、そしてグループ名の使用など、彼女たちには多くの困難が待ち受けているでしょう。
しかし、世界中に多くのファンを持つ彼女たち。今回の決断は、彼女たちが真に望む音楽活動を実現するための、苦渋の選択だったのかもしれません。今後の動向に注目が集まります。
NewJeansを応援する声
今回の騒動を受け、多くのファンが彼女たちを応援するメッセージを送っています。「彼女たちの決断を尊重したい」「新しい場所で輝いてほしい」といった声がSNS上にあふれています。韓国の芸能界に詳しい評論家の朴智英氏（仮名）は、「今回の騒動は、K-POPアイドルの権利や自由について改めて考えるきっかけになるだろう」と述べています。
