11日に発足した第4次安倍晋三再改造内閣の閣僚は無派閥議員が6人と前回の2人から大幅に増えた。各派閥とも入閣は0~3人にとどまるなかで、菅義偉官房長官に近いとされる小泉進次郎環境相や菅原一秀経済産業相、河井克行法相ら無派閥議員の起用が目立つ。閣僚数は派閥の力を表すとされるが、今回の改造では菅氏の存在感が際立つ結果となった。
「重責をしっかりとかみしめ、自分のできる限りのことをやっていく」
今回初入閣となった菅原氏は、改造前日の10日に安倍晋三首相から打診の電話があったとして、即座に同日のブログに決意を記した。呼び込み前の表明はフライング気味ではあるが、初入閣の無派閥議員でありながら、任されたのは重要ポストの一つである経済産業相だった。
菅原氏は菅氏に近く、菅氏を慕う中堅・若手の議員らでつくる勉強会「令和の会」を立ち上げている。会の名前は、菅氏が官房長官として新元号を発表したことにちなんだものだ。
菅原氏はブログで、任命権者の首相らへの感謝とともに、菅氏についてこう記した。
「(入閣は)国会で政治の師である菅氏のご指導のたまものだ。菅氏はどんな時も、温かく、そしてきめ細かに指導をしてくれた。人生の師である」