兵庫県知事選から1ヶ月。斎藤元彦知事の再選という結果の裏側で、選挙戦中に巻き起こった様々な騒動が、未だ波紋を広げ続けています。公職選挙法違反疑惑での告発、百条委員会委員長への誹謗中傷問題など、複雑に絡み合った状況を詳しく見ていきましょう。
斎藤知事、公選法違反疑惑で告発受理
再選を果たした斎藤知事ですが、選挙期間中のSNS運用をめぐる公職選挙法違反疑惑で、12月16日に神戸地検と兵庫県警が告発状を受理しました。PR会社社長と共に告発された斎藤知事。今後の捜査の進展が注目されます。
百条委員長への誹謗中傷、立花党首が事情聴取
斎藤知事のパワハラ疑惑などを調査する百条委員会の奥谷謙一委員長は、選挙期間中に立花孝志党首からSNS上で名誉を傷つけられたとして刑事告訴。これを受け、兵庫県警は12月中旬に立花氏を任意で事情聴取する方針とのことです。立花氏は自身のX(旧Twitter)で、事情聴取に応じる旨を表明しています。
斎藤知事
誹謗中傷の被害、奥谷委員長を直撃
選挙期間中、自宅兼事務所前で立花氏から「家から出てこいよ」などと発言された奥谷委員長。誹謗中傷の被害は今も続いているのでしょうか? jp24h.comは奥谷氏に直接話を聞きました。
続く誹謗中傷、恐怖と不安
奥谷委員長によると、事務所や議会には未だに誹謗中傷の電話がかかってくるといいます。「クズ」「辞めろ」といった心ない言葉に加え、百条委員会の進め方への不満の声も。1日10件弱、週単位ではさらに多くの誹謗中傷にさらされている現状が明らかになりました。
生活への影響、精神的な負担
幸いにも、今のところ仕事や生活に大きな支障はないとのこと。しかし、人目に触れないよう行動するようになったと語る奥谷委員長。精神的な負担は計り知れません。
警察のパトロール、立花氏事情聴取への不安
警察の頻繁なパトロールには感謝しているものの、立花氏の事情聴取を機に、再び何らかの被害に遭うのではないかと不安を抱えているといいます。
心身の変化、そして回復への兆し
Xで心配されていた「痩せた」という指摘について、体重自体は変わっていないものの、精神的な辛さが顔に出てしまったと奥谷委員長は語ります。睡眠不足や精神的な落ち込みもあったようですが、現在は平常に戻りつつあるとのことです。
SNS誹謗中傷対策、県議会が意見書可決
12月13日の県議会定例会では、知事選でのSNS誹謗中傷を受け、国に必要な法整備を求める意見書案が全会一致で可決されました。奥谷委員長は、匿名の言論空間は必要としつつも、情報発信者への責任追及や被害者救済のための環境整備の必要性を訴えています。県レベルでの開示請求サポートや条例制定など、具体的な対策への期待が寄せられています。
まとめ:兵庫県知事選後の課題
兵庫県知事選は、斎藤知事の再選で幕を閉じましたが、選挙戦中に発生した様々な問題は、現在も解決に至っていません。公職選挙法違反疑惑、百条委員会委員長への誹謗中傷問題など、今後の動向に注目が集まります。jp24h.comは引き続き、この問題を追っていきます。