韓国戒厳令発令の可能性:尹大統領側の弁護士は内乱を否定、今後の対応は不透明

大統領弾劾と内乱罪捜査に直面する尹錫悦大統領。弁護団構成を進める中、弁護士は外国メディアに対し改めて「内乱ではない」と強調しました。しかし、大統領の出頭や今後の対応については具体的な方針を示さず、弁護団発足後の判断に委ねる姿勢を見せています。

尹大統領の弁護団、内乱を否定も具体的な対応は未決

弾劾裁判と内乱罪捜査という二重の危機に立たされた尹大統領。それぞれに対応する2つの弁護団を構成中ですが、その過程は難航しているようです。19日朝、弁護団構成に関わる弁護士が外国メディア向けに現状説明を行い、「内乱ではない」との見解を改めて表明しました。

韓国大統領府(青瓦台)韓国大統領府(青瓦台)

しかし、大統領の出頭や今後の対応については明確な方針が示されておらず、「正式な弁護団発足後に判断する」という曖昧な回答に留まりました。世論の強い反発を背景に、弁護団構成が難航しているとの報道もあります。

出頭要請拒否の姿勢、拘束・逮捕の可能性も

これまで、大統領側は捜査機関の出頭要請や憲法裁判所からの書類の受け取りを拒否し、家宅捜索も拒否するなど、徹底抗戦の構えを見せています。時間稼ぎを図っているとの見方もありますが、韓国メディアは出頭要請拒否が続けば拘束や逮捕に発展する可能性が高いと報じています。

韓国の裁判所韓国の裁判所

弁護団の今後の対応に注目が集まる

尹大統領側の弁護士は内乱を否定する一方、具体的な対応は明らかにしていません。今後の弁護団の動き、そして大統領自身の対応に注目が集まっています。今後の展開次第では、韓国政局に大きな影響を与える可能性も否定できません。韓国の著名な法律学者、パク・ミンジュン氏(仮名)は、「大統領府の対応は国民の不安を増大させている。迅速かつ透明性のある対応が求められる」と指摘しています。

まとめ:今後の韓国政局の行方は

尹大統領をめぐる状況は混迷を極めており、予断を許しません。弁護団の今後の対応、そして大統領自身の決断が、韓国政局の行方を大きく左右することになりそうです。