東京パラリンピック閉会式での圧巻のパフォーマンスで注目を集めた義手ギタリスト、Lisa13さん。生まれつき右手首から先がない彼女が、どのように音楽と出会い、大舞台に立つに至ったのか。そして、障害に対する彼女の率直な想いを紐解きます。
パラリンピック閉会式への道のり
Lisa13さんのパラリンピック閉会式出演は、ある日突然舞い込んだオファーがきっかけでした。InstagramのDMで、知り合いの紹介という形で「都内でライブのようなものに出演しませんか?」と連絡があったそう。当時はパラリンピック関連のイベントだとは一切知らされていなかったといいます。
Lisa13さんがギターを演奏している写真
コロナ禍のため無観客での開催となりましたが、ステージ下には選手たちが集まり、大きな歓声でLisa13さんの演奏を盛り上げてくれたそうです。国立競技場という大舞台での演奏は、Lisa13さんにとって忘れられない経験となったに違いありません。
パラリンピックを機に広がる「発信」の場
パラリンピック閉会式出演を機に、Lisa13さんの知名度は飛躍的に向上しました。それまでは音楽やファッションといった分野での活動が中心でしたが、障害当事者や関連コミュニティからの注目も集まるようになったといいます。
これまで自身の障害について深く意識していなかったLisa13さん。しかし、多くの人々に知られるようになったことで、新たな気づきを得たそうです。
「自分にも、同じような境遇の人たちに向けて発信できることがあるかもしれない」。そうした意識が芽生え始めたLisa13さん。しかし、それは「障害者を救いたい」といった大それたものではなく、もっと自然な想いから生まれたものでした。
音楽を通して生まれる繋がり
Lisa13さんの演奏に刺激を受け、「ギターを始めてみたい」とDMを送ってくる子どもたちもいるそうです。音楽を通して、障害のある人たちに「やってみよう」と思えるきっかけを与えられたら——。それがLisa13さんの願いです。
例えば、料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「Lisa13さんのように、情熱を傾けられるものを見つけることが大切。それが自信につながり、人生を豊かにしてくれる」と語っています。
Lisa13さんの未来への展望
Lisa13さんは、自身の経験を活かし、より多くの人々に勇気を与える存在となるでしょう。音楽を通して、そして自身の生き方を通して、彼女はこれからも私たちに多くの感動を届けてくれるはずです。