関西電力社長らによる金品受領問題で、同社の筆頭株主である大阪市の松井一郎市長は27日、ツイッターで「バックマージンと疑われるような高額な金品を受け取っていたとなれば言語道断」などと投稿し、市として厳正な対応を求める方針を示した。
大阪府の吉村洋文知事も同日、関電側に事実関係の報告を求めていく考えを明らかにした。府は監督官庁ではなく、処分権限もないが、「関電の電気の大消費地が大阪府。府民の代表として報告を求めたい」とした。府庁で記者団の取材に答えた。
吉村氏は今年3月まで、関電の筆頭株主である大阪市で市長を務めた。これまで株主提案で経営改革を訴えてきた経緯があり、「多額の金品の受領は大問題。経営の透明化、これは徹底的にやらないといけない」と述べた。
関電の会見で金品授受の詳細が明かされなかった点についても「公共性の高い会社であり、全てをオープンにするのが当然だ。(情報を)外に出さないというのはあり得ない」と批判、全面的な情報開示の必要性を繰り返し強調した。