韓国の尹錫悦大統領による非常戒厳令宣言の影響で、観光産業への打撃が懸念されている。特に釜山では、予約キャンセルが相次ぎ、観光業界に大きな不安が広がっている。jp24h.comでは、この深刻な事態の現状と釜山市の対応策について詳しく解説する。
釜山の観光業界、予約キャンセルが続出
釜山市と釜山観光公社が実施した観光業者40社への調査によると、非常戒厳令宣言後、全ての観光関連業種で予約のキャンセルや問い合わせが殺到しているという。特に来年1月から3月までの予約状況は、前年同期比で約65%も減少しているという衝撃的な結果が出ている。
alt="韓国の伝統衣装である韓服を着て観光を楽しむ人々"
キャンセルが最も多いのはホテルで、旅行会社、ヨットなどのアクティビティ、施設会社と続いている。回答した業者の75%が「現在の状況は経営に悪影響を及ぼす」と回答しており、集会やデモによる不安、国家への信頼低下などを理由に挙げている。事態の長期化はさらなる打撃につながると懸念されている。
釜山市、海外に安全性をアピール
このような状況を受け、釜山市は海外のバイヤーや姉妹友好都市に向けて、朴亨埈釜山市長名義の書簡を送付した。書簡では、「釜山は安全で魅力的な観光地であり、観光客に快適で安全な旅行環境を提供するために最善を尽くしている」と強調。主要観光地や観光プログラム、祭りやイベントは通常通り運営されていることを伝えている。
専門家の見解
韓国観光専門家の李氏(仮名)は、「今回の非常戒厳令宣言は、韓国のイメージに大きな傷をつけ、観光客の信頼を損ねている」と指摘する。「安全安心なイメージを取り戻すためには、政府による迅速かつ透明性のある情報公開と、観光客向けの丁寧な説明が必要不可欠だ」と提言している。
alt="景福宮で韓服を着て記念撮影をする外国人観光客"
今後の見通し
非常戒厳令宣言の影響は、今後さらに深刻化することが予想される。韓国観光産業の復活には、政府の対応だけでなく、観光業界全体の努力が不可欠となるだろう。釜山市のように、積極的に安全性をアピールし、観光客の不安を取り除く取り組みが重要となる。jp24h.comでは、引き続き韓国の観光情勢を注視し、最新情報をお届けしていく。