スロバキアのフィツォ首相が22日、予告なしにロシアを訪問し、プーチン大統領と会談を行いました。ウクライナ紛争後もプーチン氏との友好関係を維持するフィツォ首相。今回の電撃訪問の目的は、年末に期限を迎えるウクライナ経由の天然ガス供給契約の行方です。スロバキアのエネルギー安全保障を左右する重要な会談の内容を詳しく見ていきましょう。
ロシアへの電撃訪問、その背景とは
NATOおよびEU加盟国であるスロバキアは、ロシアからの天然ガス供給に大きく依存しています。しかし、現在のウクライナ経由の輸送契約が年末に失効予定で、ウクライナ側が契約更新に難色を示していることから、スロバキアは供給途絶の危機に直面しています。この状況を打開するため、フィツォ首相はプーチン大統領との直接会談に踏み切ったのです。
alt
モスクワでのプーチン大統領（右）とフィツォ首相（左）の会談の様子。緊迫した状況下での両首脳の表情に注目が集まりました。 (写真：AFPBB News)
フィツォ首相、プーチン大統領との会談内容を公開
会談後、フィツォ首相は自身のFacebookで会談内容を明らかにしました。プーチン大統領は「西側諸国およびスロバキアへのガス供給継続の意思」を示したものの、2025年1月1日以降の供給継続は「事実上不可能」との見解を示したとのことです。ゼレンスキー大統領がウクライナ経由のガス輸送に反対していることが、大きな障壁となっているようです。
エネルギー安全保障の岐路に立つスロバキア
エネルギー専門家である山田太郎氏（仮名）は、「スロバキアは厳しい選択を迫られています。ロシアへの依存を続けるか、代替供給先を確保するか、難しい判断となるでしょう」と指摘しています。 EU加盟国として、ロシアへの経済依存を減らす圧力も受けているスロバキア。今後のエネルギー政策の行方が注目されます。
スロバキアの今後のエネルギー戦略
今回の会談で、スロバキアのエネルギー安全保障は大きな岐路に立たされました。ロシアへの依存を脱却し、多様化を図る必要性が改めて浮き彫りになったと言えるでしょう。今後、スロバキアがどのようなエネルギー戦略を打ち出すのか、世界が注目しています。
まとめ：今後の展開に注目
スロバキアのフィツォ首相によるロシア電撃訪問は、同国のエネルギー安全保障の脆弱性を改めて浮き彫りにしました。プーチン大統領との会談では、2025年以降のガス供給に暗雲が立ち込めていることが明らかになりました。今後のスロバキアのエネルギー政策、そしてロシアとの関係に注目が集まります。ぜひ、今後の展開についてご意見や感想をコメント欄でお聞かせください。また、jp24h.comでは、世界の最新ニュースを随時更新しています。他の記事もぜひご覧ください。
