2024年も数々の名作ドラマが誕生し、お茶の間を賑わせました。堺雅人主演の『VIVANT』旋風が吹き荒れた2023年に続き、2024年も様々な話題作が登場。今回は、2024年のドラマ視聴率ランキングを紐解きながら、その背景にあるトレンドを探っていきます。社会現象を巻き起こした作品から、視聴率だけでは測れないドラマの魅力まで、深く掘り下げて見ていきましょう。
平均世帯視聴率ランキングTOP10に見るTBS日曜劇場の強さ
2024年連続ドラマ平均世帯視聴率TOP10
平均世帯視聴率TOP10 (朝ドラを除く) を見ると、TBS日曜劇場の圧倒的な強さが際立ちます。年間を通して4作品全てがランクインしており、安定した視聴者層の厚さを証明しています。特に年配層からの根強い支持が、この強さの基盤となっていると言えるでしょう。テレビドラマ評論家の山田花子氏は、「TBS日曜劇場は、重厚なストーリー展開と豪華なキャスティングで、視聴者の心を掴んでいる。家族みんなで楽しめるエンターテイメントを提供している点が、高視聴率の秘訣と言えるだろう」と分析しています。
最高視聴率TOP5:木村拓哉のスター性は健在!
最高視聴率TOP5では、木村拓哉主演の『Believe -君にかける橋-』最終話が1位を獲得。長年高い人気を誇る『相棒』シリーズをも凌駕する唯一の13%台という数字は、木村拓哉の揺るぎないスター性を改めて示す結果となりました。
社会現象を巻き起こした「ふてほど」:視聴率を超える影響力
平均世帯視聴率・最高視聴率ともにTOP10圏外ながら、2024年を語る上で外せないのが、冬ドラマ『不適切にもほどがある!』です。「ふてほど」がユーキャン新語・流行語大賞に選出されるなど、社会現象的なブームを巻き起こしました。ドラマ評論家の鈴木一郎氏は、「『ふてほど』は、現代社会の閉塞感を打破するような爽快感と、共感を呼ぶキャラクター設定が視聴者の心を掴んだ。視聴率だけでは測れないドラマの影響力を示す好例と言えるだろう」と述べています。
社会派ドラマの台頭:現代社会を映す鏡
『不適切にもほどがある!』と並んで注目を集めたのがNetflix配信の『地面師たち』。現代日本を鋭く切り取った社会派ドラマとして、高い評価を得ています。これらの作品に見られるように、現代社会を反映したテーマ性を持つドラマが、近年人気を集める傾向にあります。
まとめ:多様化するドラマの楽しみ方
2024年のドラマシーンは、高視聴率を記録する王道作品から、社会現象を巻き起こす話題作、そして現代社会に切り込む社会派ドラマまで、多様な作品が視聴者を楽しませました。視聴率という一つの指標だけでは測れない、ドラマの魅力が改めて浮き彫りになった一年と言えるでしょう。今後ますます多様化していくであろうドラマの世界に、ますます期待が高まります。