星野リゾート(長野県軽井沢町)と、JR東日本グループで駅ビル運営などを手がけるアトレは30日、来年3月19日にJR土浦駅(茨城県土浦市)の駅ビル内に、サイクリングが趣味の人を主な顧客とする宿泊施設「星野リゾートBEB5(ベブファイブ)土浦」を開業すると発表した。茨城県は土浦駅近くの霞ケ浦周辺で自転車を通じた観光促進を強化しており、星野リゾートはBEB5土浦を同社初の自転車を楽しむホテルとして集客を図る。
BEB5土浦は、自転車に乗ったままのチェックインとチェックアウトや、室内への自転車持ち込みなどが可能。また、同社のホテルブランド、BEB5の共通の特徴として、時期や曜日によって変動しない宿泊料金を設定した。1室1万2000円で3人だと1人4000円という気軽さも売りだという。
BEB5の入る駅ビル「プレイアトレ土浦」は、アトレが昨年3月にオープンした、サイクリング好きのための施設を備えた駅ビルで、館内では自転車のレンタルやメンテナンスも可能。アトレの一ノ瀬俊郎社長は「JR東日本には、自転車を乗せられる特別列車を土浦駅まで運行してもらいたい」と要望した。
茨城県は自転車を活用した観光促進に力を入れており、霞ケ浦周辺の「つくば霞ケ浦りんりんロード」は国土交通省からナショナルサイクルルートの1次候補にも選ばれている。