アメリカのトランプ次期大統領がロシアとウクライナの停戦の仲介に意欲を示す一方、ロシア国内では、停戦に否定的な強硬意見が台頭しています。
「ほぼすべてのNATO諸国が私たちと戦争状態にある」(プーチン大統領)
プーチン大統領は19日の記者会見で、NATO(=北大西洋条約機構)の国々と戦争状態にあると言及し、ウクライナと妥協する用意はあると述べたものの、停戦には事実上否定的な考えを示しました。
こうしたなかで、ロシアの軍事・治安関係者の間で売れ行きが伸びているという2025年のカレンダーには、NATO諸国との戦いを表現している絵もあります。作成したのはFSB(=ロシア連邦保安庁)の関連団体です。
「すでにロシアとNATO諸国は、ほぼ公然たる紛争に発展している」(財団「S」ニコライ・グリエフ代表、以下同)
アメリカのトランプ次期大統領が停戦の仲介に意欲を示していることについても懐疑的です。
「私は西側の指導者を信頼する気はありませんし、彼らに指示される気もありません。誰もトランプ氏のことを信じないと思います。おそらく戦争が終わるのは、『特別軍事作戦』のあらゆる任務が完了した時のみです」
ロシア国内では、こうした停戦交渉に反対する強行な意見が目立っています。(ANNニュース)
ABEMA TIMES編集部