兵庫県斎藤元彦知事を巡る一連の疑惑解明のため、県議会調査特別委員会(百条委員会)が12月25日に開催され、斎藤知事と片山安孝元副知事への最終尋問が行われました。今回の尋問は、パワハラ疑惑、おねだり疑惑、プロ野球優勝パレード寄付金集めにおける経費不正疑惑、政治資金パーティーでの疑惑など、多岐にわたる告発内容に対する総括的なものでした。特に注目を集めたのは、7月に亡くなった元県民局長の残した公用パソコンデータに関する片山元副知事の証言です。
元副知事、元局長の行動を「クーデター」と断言
10月の証人尋問で、片山元副知事は元県民局長の残したデータについて「公益通報の不正目的だった」と証言していました。今回、委員会から「元局長がクーデターを画策していたように感じるがどうか」と問われると、片山氏は「私の部下だった彼はメモ魔で、全てを記録していた。ほぼ事実だと思う」と述べ、元局長の行動を「クーデター」と断定しました。
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さらに、片山氏は「仲間内で自分たちに都合の良い人事案を作成していた。知事の周りの主要ポストに反斎藤的な職員を配置し、改革を阻むというのは、クーデターと言えるのではないか」と証言。元県民局長のパソコンデータには、こうした計画を示唆する内容が含まれていると主張しました。
公用パソコンデータの調査経緯にも焦点
片山氏は、元県民局長の公用パソコンのメール履歴調査について、「メールでやり取りしている可能性があると誰かが言ったので実施した。発案者は覚えていないが、最終決定者は私だ」と説明。「押収したという認識はなく、県の公用物を回収したという認識だ」と強調しました。
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斎藤知事への尋問も実施
斎藤知事への尋問は、9月6日以来3回目、知事選再選後としては初めてとなります。委員会は、告発内容について詳細な説明を求めました。 有名料理研究家のA氏(仮名)は、「組織内部の対立がここまで表面化するのは異例。県民への説明責任を果たすためにも、徹底的な調査が必要だ」とコメントしています。
今回の百条委員会での証言は、兵庫県政を揺るがす一連の疑惑解明に向けた重要な一歩となるでしょう。今後の展開が注目されます。