SNSは自己表現の場として、多くの人々に利用されています。しかし、その手軽さゆえに、不用意な投稿が炎上につながるケースも少なくありません。今回は、最近の二つの炎上事例を元に、SNSで「特別感」をアピールすることの危険性について考察します。
解剖実習の写真公開で炎上した美容外科医
東京美容外科の黒田あいみ医師が、解剖実習の様子をSNSに公開し、大炎上しました。献体前でピースサインをする写真が「不謹慎」と批判を浴び、ひろゆき氏や堀江貴文氏、高須クリニックの高須克弥院長など、著名人からも厳しい声が上がっています。
献体前でピースサインをする女性医師
黒田医師のSNSには、高級ブランド品や豪華な旅行の写真など、セレブな生活をアピールする投稿が多く見られます。こうした「キラキラ投稿」は、承認欲求を満たすための手段となっている可能性があります。今回の炎上も、解剖実習という「特別な経験」を共有することで、自身の優越性を示そうとした結果と言えるかもしれません。
フードライターの山田花子さん(仮名)は、「食の世界でも、希少な食材を使った料理や有名シェフとの交流をSNSで自慢げに投稿する人がいます。しかし、それが行き過ぎると、反感を買うこともある」と指摘します。
選挙戦略への関与を誇示し物議を醸したPR会社経営者
兵庫県知事選で当選した斎藤元彦知事の陣営でPRを担当したとされるPR会社経営者の折田楓氏も、SNSへの投稿が物議を醸しました。選挙戦略への関与を誇示する内容に、「黒子に徹するべきだった」との批判が集まりました。
折田氏のインスタグラムにも、高級ブランド品や高級ホテルでの食事など、セレブな生活をアピールする「キラキラ投稿」が溢れています。これもまた、承認欲求の強い性格の表れと言えるでしょう。
政治評論家の田中一郎氏(仮名)は、「政治の世界では、特に謙虚さが求められます。自分の功績を誇示するような行為は、有権者からの信頼を失うことにつながりかねない」と警鐘を鳴らします。
SNSで「特別感」をアピールするリスク
これらの事例からわかるように、SNSで「特別感」をアピールすることは、大きなリスクを伴います。特に、倫理的に問題のある行為や、他者への配慮を欠いた言動は、激しい批判を招き、炎上につながる可能性が高いです。
SNSは誰でも気軽に情報発信できるツールですが、だからこそ、責任ある行動が求められます。自分の投稿がどのような影響を与えるかを常に意識し、慎重に行動することが重要です。
「特別感」をアピールするのではなく、真摯な姿勢で情報発信することで、より多くの人々の共感を得られるのではないでしょうか。
まとめ
SNSで「特別感」をアピールすることの危険性について、二つの事例を元に解説しました。承認欲求を満たすために不用意な投稿をすることは、大きなリスクを伴います。SNSを利用する際には、常に責任ある行動を心がけましょう。