韓国の人気フリマアプリ「タングンマーケット(당근마켓、ニンジンマーケット)」で、なんと「彼女代行サービス」が出品され、大きな波紋を呼んでいます。まるで恋人であるかのように振る舞う「デート権」が商品として取引されているという、衝撃的な実態が明らかになりました。
彼女代行サービスとは?
タングンマーケットに出品された「1泊2日のデート権」というサービス。出品者は「1泊2日の旅行、ゴルフのスクリーン同伴、同窓会出席など、様々な状況で彼女役を演じます」と謳い、まるで本物の恋人であるかのような振る舞いを提供すると説明しています。価格設定は2万5000ウォン(約2700円)。手軽な価格で恋人体験ができるという点が、利用者にとって魅力となっているのでしょうか。
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サービス内容と問題点
出品者はサービス内容を紹介するだけでなく、扇情的な服装で顔を隠した女性の写真を複数枚掲載。サンタガールのコスチュームやボディラインを強調したミニワンピースなど、刺激的なイメージで購買意欲を掻き立てるような演出も見られます。この点について、ネット上では「本当にこんなサービスが許されるのか?」「詐欺の可能性が高いのでは?」といった疑問や懸念の声が上がっています。
著名な恋愛カウンセラーの佐藤愛子氏(仮名)は、「このようなサービスは、真の人間関係の構築を阻害する可能性がある」と警鐘を鳴らしています。「一時的な満足感を得ることはできても、本当の愛情や信頼関係は築けない。かえって孤独感を深めてしまう危険性もある」と指摘しています。
タングンマーケット側の対応
タングンマーケット側は、利用規約に基づき、不適切な方法や行為でサービスを利用した場合、利用停止や強制退会などの措置を取ると明示しています。今回の「彼女代行サービス」についても、出品者は専門販売業者であるという理由で利用停止処分を受けているとのこと。しかし、同様のサービスが繰り返し出品されている現状を考えると、より抜本的な対策が必要とされていると言えるでしょう。
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今後の課題
今回の件は、オンラインサービスにおける倫理的な問題を改めて浮き彫りにしました。手軽さと匿名性を兼ね備えたフリマアプリは、便利な反面、このようなグレーゾーンなサービスが横行する温床となる可能性も孕んでいます。プラットフォーム側による監視体制の強化や、利用者自身の倫理観の向上が求められるでしょう。
彼女代行サービスの是非は、今後も議論が続くことが予想されます。真の繋がりを求める現代社会において、私たちはどのような人間関係を築いていくべきなのか、改めて考えさせられる出来事と言えるでしょう。