韓国首相弾劾可決!国政の混乱続く中、憲法裁の判断は?

韓国国会は27日、尹錫悦大統領の権限を代行する韓悳洙首相の弾劾訴追案を可決しました。大統領代行の弾劾訴追は韓国史上初の出来事。戒厳令宣布後の混乱の中、国政の行方が注目されています。

弾劾可決の背景と今後の流れ

今回の弾劾劇は、尹大統領が戒厳令を宣布した後の混乱を背景に発生しました。最大野党「共に民主党」は、韓首相が憲法裁判官の任命に応じなかったことなどを理由に弾劾訴追案を提出。与党「国民の力」は反発し、憲法裁に効力停止を求める仮処分を申し立てています。

憲法裁判所は180日以内に弾劾審判を行うことになっており、今後の判断が注目されます。政治アナリストの李在明氏(仮名)は、「憲法裁の判断次第では、韓国政局はさらに不安定化する可能性がある」と指摘しています。

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与野党の対立と可決までの道のり

弾劾訴追案をめぐり、与野党は可決ラインで激しく対立しました。「共に民主党」は首相の弾劾であるため過半数の賛成で可決されると主張する一方、「国民の力」は大統領の弾劾訴追に準じ、3分の2以上の賛成が必要だと主張しました。

最終的に、禹元植国会議長は過半数の賛成で可決されると表明。与党議員の大部分は採決に参加せず、抗議する議員もいる中で、投票総数192票の全員賛成で可決されました。

大統領代行は崔相穆氏に

韓首相の職務は停止され、崔相穆副首相兼企画財政相が大統領権限を代行することになります。崔氏は国会議員ではなく、企画財政省出身。第1次官などを歴任し、2023年12月から現職にあります。経済政策に精通した崔氏が、この難局をどのように乗り切るのか、国民の期待と不安が交錯しています。

憲法裁判所の審理と今後の展望

尹大統領の弾劾訴追を審理する憲法裁判所は27日、1回目の弁論準備手続きを行いました。戒厳令の違憲性や違法性などが争点となる見込みです。尹氏側は、弾劾訴追自体の適法性も争う姿勢を見せています。次回の弁論準備手続きは1月3日に行われます。

韓国料理研究家の朴美淑氏(仮名)は、「国政の混乱が長引けば、国民生活への影響も避けられない。一日も早く安定を取り戻してほしい」と語っています。

前国防相を内乱罪で起訴

一方、検察は27日、尹氏に戒厳令宣布を建議した金龍顕前国防相を内乱罪などで起訴しました。今後の捜査の進展も注目されます。

韓国政治の混乱は、経済にも影を落とす可能性があります。今後の展開次第では、更なる混乱も予想されます。jp24h.comでは、引き続きこの問題を注視し、最新情報をお届けしていきます。