韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領が12月3日、非常戒厳を宣布した直後、「銃を撃ってでもドアを壊して引っ張り出せ」と軍幹部に直接指示した疑いがあることが分かりました。
韓国検察は27日、尹錫悦大統領に「非常戒厳」を進言したとして金龍顕(キム・ヨンヒョ)前国防相を内乱罪などで起訴しました。
韓国検察の発表によりますと、金被告は2024年3月ごろから複数回にわたり、尹大統領と戒厳令を宣布するための準備をしていたということです。
また、尹大統領は戒厳令の解除を求める決議を妨害するため、「銃を撃ってドアを壊してでも国会議員を引っ張り出せ」と軍幹部に直接指示した疑いがあるということです。
検察は、軍と警察を動員して国会を封鎖するなどした行為は、内乱罪に該当すると判断したということです。
一方、尹大統領の捜査を担当している警察などの捜査本部は、尹大統領に29日午前10時に出頭するよう要請しました。
要請は3度目ですが、聯合ニュースによりますと、これまでと同様に応じないとみられ、今回も出頭しない場合、捜査本部が拘束令状の請求を検討する可能性もあるということです。
フジテレビ,国際取材部