ソウルの大林洞で、飲食店内での喫煙を注意した韓国人カップルが中国人集団に暴行される事件が発生しました。永登浦警察署は特殊暴行の疑いで中国人男性1人を現行犯逮捕し、逃走した5人の行方を追っています。
韓国人カップル、店内喫煙に注意、逆上した中国人集団に暴行される
事件は25日午後、ソウル大林洞の羊肉串店で発生しました。店内で喫煙していた中国人集団に対し、韓国人カップルが「外で吸ってほしい」と注意したところ、集団は「韓国人の何が偉いんだ」と逆上。男性を外に引きずり出し、ビール瓶で殴打したり、踏みつけるなどの暴行を加えました。その後、店から出てきた女性の髪をつかみ、引き倒すなどの暴行も加えたとされています。
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警察、1人を現行犯逮捕、残る5人の行方を追う
通報を受けて駆けつけた警察は、中国人男性1人を現行犯逮捕。しかし、残りの5人はパトカーのサイレンを聞いて逃走しました。被害男性は微細骨折や擦過傷など、全治16週間の重傷を負っています。警察は逮捕した男から詳しい事情を聴き、逃走した5人の行方を追っています。
専門家の見解:増加する外国人犯罪への対策強化が必要
韓国では近年、外国人による犯罪が増加傾向にあると指摘されています。「外国人犯罪対策専門家」(仮名)は、「今回の事件は、外国人コミュニティ内での法意識の希薄さや、文化の違いによる摩擦が背景にある可能性がある」と分析。「外国人労働者や観光客の増加に伴い、多文化共生社会の実現に向けた取り組みが重要となる一方で、犯罪抑止のための対策強化も急務だ」と強調しています。
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飲食店でのトラブル、冷静な対応を
今回の事件は、飲食店での些細なトラブルが重大な事件に発展したケースです。特に、文化や習慣の違いがある外国人との間では、誤解が生じやすい状況も少なくありません。お互いに冷静さを保ち、尊重の気持ちを持って接することが重要です。
外国人とのコミュニケーション、言葉の壁を超える努力を
言葉の壁がコミュニケーションを困難にする場合もありますが、ジェスチャーや翻訳アプリなどを活用することで、意思疎通を図る努力が大切です。また、周囲の人の助けを求めることも有効な手段です。
暴力は決して許される行為ではありません。今回の事件を教訓に、より安全で安心な社会の実現に向けて、一人一人が意識を高める必要があります。