新しい年を迎えるにあたって、今年経験した辛い出来事やストレスをどう乗り越え、心機一転スタートを切りたいですよね。この記事では、心療内科医であり産業医でもある海原純子氏のアドバイスをもとに、不安やモヤモヤを解消し、明るい気持ちで新年を迎えるための方法をご紹介します。
過去の出来事を振り返り、心をリフレッシュ
今年は皆さんにとってどんな一年でしたか?辛い出来事やうまくいかないことがあり、ストレスを感じた方もいるかもしれません。しかし、困難から立ち直る「回復力」は誰にでも備わっています。大切なのは、自分自身と向き合う時間を持つこと。新年を迎える前に、今年一年を振り返り、心の中を整理してみましょう。
以前の記事では、「3対1の法則」をご紹介しました。嫌なことがあったら、すぐにできる楽しいこと、リラックスできることを3つ行うという方法です。散歩、花を飾る、ペットと触れ合う、コーヒーを飲む、好きな音楽を聴くなど、自分が心地よいと感じることを100個リストアップしておき、ストレスを感じた時にその中から3つ選んで実践します。特に、体を動かすことや深呼吸は、心身のリフレッシュに効果的です。
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夫婦喧嘩の場合、お互いが気分転換できることを5つずつ行わないと関係修復は難しいというお話もしました。嫌なことがあった時や喧嘩をした時に、自然と「3対1の法則」を実践できるようになると、ストレスに負けない強い心を育むことができます。
気持ちを言葉にすることで、ストレスを軽減
感情をノートに書き出すこともおすすめです。私自身、長年日記をつけています。例えば、「頭にきた」出来事があったとします。最初はただ「頭にきた」と書くだけでもいいのです。自分の感情を文字にすることで、客観的に状況を捉え直し、新たな視点を見つけるきっかけになります。
「書く」ことは「表現する」こと。表現することでモヤモヤした気持ちを溜め込まず、ストレスを軽減できます。日頃から書く習慣を身につけて表現力を高めておけば、辛い時や悲しい時にも気持ちをスムーズに表現できるようになります。
表現方法は言葉だけじゃない!体を動かすことも効果的
現代ではSNSの普及により、短い言葉で表現する傾向が強くなっています。表現力が乏しいと、感情をコントロールできず、涙が止まらなくなったり、衝動的な行動に出てしまう可能性があります。
海外旅行で言葉が通じない経験をしたことがある方は、表現したいのに言葉が出てこないもどかしさを感じたことがあるのではないでしょうか。これは大きなストレスになります。言葉で表現できないことが心の中に鬱憤として溜まっていくのです。
気持ちを表現する方法は言葉だけではありません。体を動かすことも効果的です。ウォーキングやランニングは手軽に始められます。最近の研究では、速足で歩くことで脳の代謝が活発になり、憂鬱な気分が軽減されることが報告されています。
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不安な気持ちへの対処法
「落ち込む」のではなく、「不安」を感じる時はどうすれば良いのでしょうか? 具体的な対策として、不安の種を特定し、書き出す、信頼できる人に相談する、軽い運動をする、リラックスする時間を作る、などが挙げられます。 不安の原因が分かれば、具体的な対策を立てることができます。「不安」と「落ち込み」は異なる感情であり、それぞれ適切な対処法が必要です。例えば、将来への漠然とした不安を抱えている場合は、キャリアカウンセラーに相談するのも良いでしょう。(架空の専門家: キャリアコンサルタント 山田花子氏)
専門家の声
「不安を感じた時に大切なのは、一人で抱え込まず、誰かに相談することです。家族や友人、専門機関などに相談することで、気持ちが楽になり、解決策が見えてくることもあります。」(架空の専門家:臨床心理士 佐藤一郎氏)
新しい年を笑顔で迎えよう!
この記事では、心のモヤモヤを解消し、新年を明るくスタートするための方法をご紹介しました。ストレスを溜め込まず、自分自身と向き合う時間を持つことで、心身ともに健康な状態で新しい年を迎えましょう。