韓国南西部の務安国際空港で2024年12月29日午前9時過ぎ、済州航空の旅客機が着陸に失敗し炎上、搭乗者181人の大半が死亡するという痛ましい事故が発生しました。生存者はわずか2名と報じられています。
エンジントラブルの証言
聯合ニュースによると、2日前に同じ機体に搭乗していた乗客が、離陸前にエンジンが数回停止する現象があったと証言しました。乗務員に伝えたものの、「特に問題ない」との回答だったとのことです。この証言が事実であれば、事故機には以前から何らかのトラブルを抱えていた可能性が浮上します。27日のバンコク発務安国際空港行きの便では、エンジンの始動が数回止まった後、空港側の問題で出発が1時間ほど遅延したものの、その後は特に問題は発生しなかったとされています。
alt韓国務安国際空港で炎上する旅客機
事故の経緯と被害状況
29日の事故は午前9時過ぎ、着陸進入中に発生しました。胴体着陸を試みたものの失敗し、滑走路を逸脱して空港の外壁に衝突、炎上しました。韓国消防庁によると、少なくとも85人の死亡が確認されており、地元消防は「搭乗者の大半が死亡と推定される」と発表しています。済州航空は、乗客175人と乗務員6人の計181人が搭乗していたことを明らかにしました。
専門家の見解
航空安全の専門家である田中一郎氏(仮名)は、「エンジントラブルの証言は深刻な問題です。航空会社は徹底的な調査を行い、再発防止策を講じる必要があります」と指摘しています。また、「今回の事故は、航空安全における危機管理の重要性を改めて示すものだ」と述べています。
今後の調査と対応
韓国当局は事故原因の究明に全力を挙げており、エンジントラブルの可能性も含めて徹底的に調査を進めています。航空業界全体としても、今回の事故を教訓に安全対策の強化が求められています。
alt務安国際空港の事故現場で消火活動を行う消防隊員
今回の事故は、航空旅行の安全に対する信頼を揺るがす大きな出来事となりました。関係当局による迅速かつ徹底的な調査、そして再発防止策の確立が強く望まれます。