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日露両政府は9日から、北方四島での共同経済活動のパイロット(試行)事業として、初めて観光ツアーを実施する。共同経済活動は両国民の信頼醸成が目的で、日本側の期待は高まるが、肝心の北方領土交渉は膠着(こうちゃく)状態が続き、ツアーの成果を交渉の進展に結びつけられるかが焦点となる。
ツアーは民間旅行会社が主催し、9~16日の日程で約50人が参加。政府関係者のほか、民間人約30人も含まれる。旅行代金は三十数万円という。北海道内を観光後、11日から元島民の墓参にも使用する交流船「えとぴりか」で根室港を出発し、国後、択捉両島を周遊。国後島ではロシア正教会や郷土史博物館、択捉島では温泉を訪れる予定だ。
日露両政府は共同経済活動に関し観光ツアーを含む5分野で事業実現に向け交渉を重ねている。双方が主権を主張する北方四島での活動は、両国の国内法とは別の新たな法的枠組みの構築が必要となるが、結論は出ていない。今回のツアーは元島民らへの既存のビザなし渡航制度を利用する。
外務省幹部は「一度やってみて、問題があれば直していく」と話すが、「見切り発車」の側面は否めない。(力武崇樹)
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