あいみょんも夢中!FRUITS ZIPPERの時代性と戦略 「かわいい」モードが復活、女性アイドル界のいま


【写真】「超ときめき♡宣伝部」や「高嶺のなでしこ」も人気を牽引する

 「かわいい」という形容詞は、昭和時代からアイドルの専売特許。だが最近の「かわいい」には、かつてとは異なるニュアンスも入っているように思える。その時代性と戦略を探ってみたい。

■あいみょんを夢中にさせるグループ

 「毎晩動画見て『かわいい~!』って言いながら寝落ちする。ホンマに夢に出てくるもん。めっちゃかわいい」「マジで会いたい」と語るのは、シンガーソングライターのあいみょん。ラジオ番組『あいみょんのオールナイトニッポンGOLD』でのことだ(2024年12月6日放送)。

 FRUITS ZIPPERは7人組で、2022年デビュー。通称はふるっぱー。2023年の日本レコード大賞では最優秀新人賞に輝いた。今年も活躍は続き、残念ながら実現はしなかったが『NHK紅白歌合戦』初出場の有力候補として名があがるほどになった。

 「わたしの一番、かわいいところに気付いてる そんな君が一番すごいすごいよすごすぎる!」というサビのフレーズを思わず口ずさみたくなる軽快な一曲で、これをFRUITS ZIPPERはメンバーカラーに合わせた色のフリフリのミニスカート姿で歌い踊る。

■「かわいい」を前面に押し出す女性アイドルたち

 いま「かわいい」を前面に押し出した女性アイドルは、実はFRUITS ZIPPERだけではない。

 超ときめき♡宣伝部は、6人組。「ときめき♡宣伝部」時代からキャリアはあるが、2024年になって「最上級にかわいいの!」がTikTokでバズり、一躍注目を浴びた。



Source link