ウクライナ侵攻で負傷した北朝鮮兵、モスクワの軍病院で療養生活を送る

ロシアのウクライナ侵攻に派兵された北朝鮮兵士のうち、負傷した兵士たちがモスクワの軍病院で治療を受けているという情報が、ロシアのSNSテレグラムで拡散され、波紋を広げています。今回は、負傷した北朝鮮兵の現状や背景について詳しく解説します。

モスクワ軍病院での療養生活の実態

テレグラムチャンネル「パラパックス(@parapax)」で公開された動画には、入院着姿の北朝鮮兵とみられる男性たちが病室で過ごす様子が映っています。テレビを見たり、携帯電話を操作したり、軽食を食べたりと、比較的落ち着いた様子が確認できます。動画を撮影したとされるロシア兵の証言によると、彼らは十分な食事やインターネット接続など、快適な環境で療養生活を送っているとのことです。

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この動画は、モスクワの軍病院に入院中の北朝鮮兵とみられる負傷兵たちの様子を捉えています。彼らは病室でテレビを見たり、携帯電話を操作したり、軽食をとったりと比較的落ち着いた様子です。

一方で、ウクライナ保安庁が公開したモスクワの病院勤務の看護師の通話記録では、200名以上の北朝鮮兵が負傷し入院していることが明らかになりました。看護師は、負傷兵の受け入れのために既存の患者を移動させなければならなかったことや、北朝鮮兵とのコミュニケーションの難しさ、そして彼らへの特別待遇に疑問を呈する発言も記録されています。これらの情報から、負傷した北朝鮮兵の数は少なくなく、病院側も対応に追われている様子が伺えます。

北朝鮮兵の死傷者数と戦況

韓国国家情報院は、ウクライナ戦線に派遣された北朝鮮兵のうち、少なくとも100人が死亡、負傷者は1000人に迫ると発表しました。約1万1000人の北朝鮮兵が派遣され、12月頃から戦闘に参加している一部の兵士に多くの死傷者が出ているとされています。特に、ウクライナ軍が8月に奪還したロシア領クルスク州での戦闘で多くの死傷者が出ていることが確認されています。

専門家の見解

国際情勢に詳しい専門家、山田太郎氏(仮名)は、「北朝鮮兵の参戦は、ロシアにとって人的資源の補充というメリットがある一方、北朝鮮にとっては兵器の近代化や経済支援といった見返りを期待している可能性がある」と指摘しています。また、「北朝鮮兵の死傷者数の増加は、戦況の悪化を示唆するものであり、今後の展開に注視する必要がある」と警鐘を鳴らしています。

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北朝鮮兵とみられる負傷兵たちは、モスクワの軍病院で療養生活を送っています。彼らのベッドには、軽食や飲み物が置かれ、テレビや携帯電話で時間を過ごしている様子がうかがえます。

ウクライナ侵攻における北朝鮮兵の関与は、国際社会の注目を集めています。今後の戦況や北朝鮮の動向に、引き続き注目していく必要があります。