自民党の金子恵美前衆院議員(41)が政界を引退すると発表した。6日に出演したTBS番組で明言し、夫で元衆院議員の宮崎謙介氏が7日のブログで明らかにした。
金子氏は平成24年衆院選新潟4区で初当選し、当選3回。総務政務官も務めたが、29年衆院選で落選した。元秘書への傷害容疑などで書類送検された同党の石崎徹衆院議員(比例北陸信越ブロック)が辞職した場合、同ブロックで次点の金子氏が繰り上げ当選するが、金子氏は「辞退したい」としている。金子氏が辞退した場合、その次の小松裕前衆院議員(57)が繰り上げ当選の対象となる。
宮崎氏のブログに寄せたコメントによると、金子氏は新潟市議、県議、衆院議員を計10年間務めたことを挙げ「10年というのは一つの区切りであり、政治の世界で私なりに一定の任務を果たさせていただいた」とした。政界引退の理由として「政治と金」をめぐる地元県議との軋轢(あつれき)があったとも指摘した。
自民党新潟県連は9月、金子氏が地盤としてきた新潟4区の支部長に同県三条市の国定勇人市長を推すことを決めた。金子氏は「ここは私の出る幕ではなく後任の方に頑張ってもらいたいと思います」とした上で「この状況を鑑(かんが)み、政界からの引退を決意しました」と記した。
金子氏は最近、テレビなどでコメンテーターとして活躍しているが、今後について「メディアや講演の場を通じて情報(政治に関する内容を中心に)発信していきたい」という。
金子氏は「ミス日本」関東代表に選出されたこともある。在職中の27年に宮崎氏との結婚を発表。28年に男児を出産したが、育児休業の取得を宣言していた宮崎氏に不倫が発覚し、宮崎氏は議員辞職した。