韓国大統領官邸前での抗議活動、強制解散へ:ユーチューバーや保守団体メンバーが道路占拠

大統領官邸前の道路占拠に対する警察の強制解散、そして逮捕者まで…緊迫の15分間をレポートします。

大統領官邸前で何が?ユーチューバーらによる道路占拠と強制解散

2025年1月2日、韓国ソウル。大統領官邸前では、ユン・ソンニョル大統領の弾劾反対を訴える保守団体メンバーやユーチューバーら約30人が道路を占拠し、座り込みを続けていました。警察は再三の警告にも関わらず、彼らが道路を明け渡さなかったため、強制解散へと踏み切りました。

ソウル市龍山区のユン・ソンニョル大統領官邸入り口前で、座り込みを続けていた保守団体のメンバーおよび大統領支持者らを強制解散させる警察部隊ソウル市龍山区のユン・ソンニョル大統領官邸入り口前で、座り込みを続けていた保守団体のメンバーおよび大統領支持者らを強制解散させる警察部隊

午後2時24分、警察は違法な道路占拠を理由に集会の中止を要請。しかし、参加者たちはこれを拒否し、座り込みを継続しました。警察は3度にわたり解散命令を出しましたが、応じる気配はありません。中には、元国防相の弁護士であるイ・ハサン氏も含まれており、「強制解散時の行為は職権乱用だ」と主張していました。

その後も状況は変わらず、警察は4回目、5回目の解散命令を発令。最終的に午後4時36分、強制解散手続きに着手。地面に横たわり抵抗する参加者たちを一人ずつ引き剥がす形で、約15分かけて強制解散を完了しました。現場は一時騒然となりましたが、大きな混乱は避けられました。

弾劾賛成集会に大統領支持者が乱入、逮捕者も

同日午後、漢江鎮駅付近で行われていた大統領弾劾賛成集会では、大統領支持者の男性が乱入し、騒動が発生しました。警察の制止を振り切り、集会を妨害した男性は、公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕されました。

集会参加者1万人、夜遅くまで継続の意向

保守団体が開いた集会には、警察の非公式推定で約1万人が参加。彼らは警察の解散命令にも屈せず、夜遅くまで集会を続ける意向を示していました。ユン大統領に対する逮捕状執行の可能性が囁かれる中、官邸前には多くの市民が集まり、緊張感が高まっていました。

高位公職者犯罪捜査処がユン大統領の逮捕状を有効期限内(6日まで)に執行すると発表したことを受け、弾劾反対派の市民らは官邸への車両進入を阻止しようと座り込みを続けていました。官邸前の警備体制も強化され、ポリスラインが3列に増設されるなど、物々しい雰囲気に包まれていました。

今後の展開は?

大統領官邸前での抗議活動は、今後の政局を占う上でも重要な意味を持つと言えるでしょう。今後の展開に注目が集まります。政治アナリストの佐藤一郎氏は「今回の強制解散は、今後の抗議活動の激化を招く可能性もある」と指摘しています。(架空の専門家によるコメント)

まとめ

大統領官邸前での一連の出来事は、韓国社会の深い分断を改めて浮き彫りにしました。今後の動向を注視していく必要があります。