韓国のフランチャイズ業界が2023年に大きな成長を遂げ、売上高、店舗数、従業員数の全てにおいて過去最高記録を更新しました。今回は、この好調の要因を探りつつ、今後の展望について考察していきます。
フランチャイズ店舗数、30万店を突破！
統計庁の発表によると、2023年末時点のフランチャイズ店舗数は30万1327店で、前年比5.2%増の30万店超えとなりました。2013年の統計開始以来、最高の数値です。コンビニエンスストア、韓国料理、コーヒー・ノンアルコール飲料の3業種が店舗数のトップ3を占めています。特に外国料理、文具店、韓国料理は前年比で大幅な増加を見せています。自動車修理業のみが減少傾向にある中、全体としては力強い成長を見せていると言えるでしょう。
alt韓国の街中のカフェ
従業員数は100万人超え！女性活躍が目立つ業種も
フランチャイズ業界の従業員数は101万2452人と、前年比7.4%増でこちらも過去最高を記録。コンビニエンスストア、韓国料理、コーヒー・ノンアルコール飲料が従業員数でもトップ3です。韓国料理、居酒屋、外国料理などで従業員の増加が目立ちます。一方、自動車修理業と文具店では減少傾向にあります。
興味深いのは、業種によって男女比に大きな差があること。ベーカリー、コーヒー・ノンアルコール飲料、美容室、医薬品などは女性従業員の比率が高く、女性の活躍が目立ちます。一方で、自動車修理や眼鏡・コンタクトレンズ販売は男性従業員の比率が高い傾向にあります。
売上高は100兆ウォン超え！２年連続の快挙達成
フランチャイズ全体の売上高は108兆8754億ウォンと、前年比8.4%増で2年連続の100兆ウォン超えを達成。コンビニエンスストア、韓国料理、フライドチキン専門店が売上高トップ3を占めています。居酒屋、韓国料理、コーヒー・ノンアルコール飲料など、多くの業種で売上増加が見られますが、文具店とその他業種では減少傾向です。
専門家の見解
飲食業界に精通したA氏によると、「近年の韓国経済の回復基調に加え、コロナ禍で需要が高まったデリバリーやテイクアウトサービスへの対応が功を奏したと考えられます。また、各フランチャイズ本部による積極的な新商品開発やプロモーション戦略も、売上増加に貢献しているでしょう」とのことです。
1人あたり売上高も増加！好循環を生み出すフランチャイズ業界
従業員1人あたりの年間売上高は1億742万ウォンと前年比0.9%増加。店舗あたりの従業員数も増加し、店舗あたりの売上高も増加しており、好循環を生み出していることがわかります。
今後の展望：さらなる成長に期待
韓国フランチャイズ業界は、コロナ禍からの回復に加え、消費者のニーズの変化を捉えた柔軟な対応によって、力強い成長を続けています。今後、更なるデジタル化や海外展開など、新たなビジネスモデルの構築が期待されます。
まとめ
2023年の韓国フランチャイズ業界は、売上高、店舗数、従業員数の全てにおいて過去最高記録を更新しました。各業種による積極的な戦略や、消費者のニーズに合わせた柔軟な対応が、この好調の要因と言えるでしょう。今後の更なる成長に期待が寄せられています。
