緊迫のソウル!ユン大統領逮捕要求デモvs.支持派、両陣営が激突

韓国・ソウルの大統領公邸付近で、ユン・ソンニョル大統領の逮捕を求める大規模デモと、支持派による集会が同時に行われ、緊迫した状況となっています。機動隊が警戒にあたる中、両陣営の主張が激しくぶつかり合う現場の様子をお伝えします。

ユン大統領逮捕要求デモ、3日連続で抗議活動

緊迫のソウル!ユン大統領逮捕要求デモvs.支持派、両陣営が激突雪の降り積もる極寒の中、労働組合などが中心となって企画されたユン大統領逮捕要求デモは、1月3日から3日連続で抗議活動を展開しています。「ユン・ソンニョル、逮捕!」「監獄へ送れ!」という激しいシュプレヒコールが響き渡る中、参加者たちは強い憤りをあらわにしています。

23歳の女性会社員、イ・ソンヒさんは「戒厳令を宣布し、国会に軍隊を送った時点で民主主義の精神に著しく反している。このような大統領は即刻逮捕すべきだ」と語気を強めました。 韓国政治の専門家、パク・ミンチョル氏(仮名)は「今回のデモは国民の不満が爆発した結果と言えるでしょう。ユン大統領の強硬な姿勢が更なる反発を招く可能性があります」と分析しています。

支持派も集結、弾劾無効を訴える

一方、逮捕要求デモから約500メートル離れた場所では、ユン大統領の支持派が集結。保守系のキリスト教団体の牧師らが「弾劾は無効だ!」と訴え、プラカードを掲げながら「ユン・ソンニョル大統領、万歳!」とシュプレヒコールをあげました。

60歳のイ・ファンヒョンさんは妻と共に集会に参加し、「北朝鮮などが総選挙のシステムにハッキングを仕掛け、選挙結果が覆された。大韓民国の民主主義は危機にひんしており、私たちはユン大統領を守るために力を尽くす」と主張しました。

逮捕状執行期限迫る、今後の展開は?

ユン大統領は「非常戒厳」を巡り、内乱容疑で捜査当局から捜査を受けており、裁判所から逮捕状が発付されています。しかし、3日には大統領警護庁の要員らによって逮捕が阻止されました。逮捕状の執行期限は6日に迫っており、今後の展開に注目が集まっています。

韓国情勢に詳しいキム・ヨンジン氏(仮名)は、「今回の事態は韓国社会の深い分断を象徴しています。逮捕状執行の可否は、今後の政局を大きく左右するでしょう」と指摘しています。