先に男子生徒を刺して、後で女子生徒襲ったか 北九州死傷事件


【写真】「完全に変わった」 周囲が語る容疑者の変化

 事件は昨年12月14日午後8時25分ごろ発生。レジ待ちの列にいた中島咲彩(さあや)さん(当時15)が腹部を刺されて死亡、男子生徒も腰付近を刺され負傷した。県警は、中島さんに対する殺人容疑で平原容疑者を再逮捕することを視野に捜査している。

 捜査関係者によると、生徒2人は塾などから帰る途中だった14日午後8時過ぎごろに入店し、出入り口近くに着席。十数分後にレジに並んだ後に襲われた。2人の前には別の客4人が並んでいたが、いずれも素通りされた。犯行時間は30秒足らずだったという。

 一方、これまでの捜査で、平原容疑者が乗っていたとみられる車が事件前、店の周囲を複数回往来していたことや、生徒が入店した同8時ごろ駐車場に入り店内が見える位置にとめられていたことが判明している。平原容疑者の黒いワンボックスカーからは血の付いたナイフが押収された。

 県警は平原容疑者と生徒の間に面識はなかったとみているが、2人以外が狙われた形跡は確認できておらず、平原容疑者が何らかの理由で2人を狙った可能性があるとみて調べている。(鳥尾祐太、興津洋樹)

朝日新聞社



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