韓国焼肉店で中国人観光客がカップル暴行 喫煙注意で逆上

韓国・ソウルの大林洞にある焼肉店で、中国人観光客とみられる6人組が、店内での喫煙を注意した韓国人カップルに暴行を加える事件が発生しました。JTBCの番組「事件班長」がこの事件を詳しく報じています。

クリスマスの惨劇:喫煙注意から暴行へ

事件は2022年12月25日の早朝、クリスマスの日に起こりました。被害者のカップルが焼肉店に入ると、店内には中国人観光客とみられる6人組しかいませんでした。彼らは店内で喫煙し、吸い殻を床に捨てていたとのことです。煙で息苦しさを感じた被害者は、店員に「喉が痛く息苦しいので、外で吸ってほしい」と伝えました。一部の観光客は一度は外に出たものの、すぐに店内に戻り喫煙を再開したといいます。

カップルへの執拗な暴行

カップルが再度、直接「申し訳ありませんが、外で吸っていただけませんか」と丁寧に頼んだところ、6人組の1人が中国語で侮辱的な言葉を浴びせ、挑発的な態度をとりました。恋人が「中国語が分かるので、侮辱するのはやめてください」と警告すると、「韓国人がそんなに偉いのか。タバコくらい吸わせろ」と反発してきたそうです。

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すると、6人組の1人が突然立ち上がり、恋人に殴りかかり、他のメンバーも加勢しました。カップルは店外に追い出され、首を絞められたり、地面に倒された状態で踏みつけられるなど、無差別に暴行を受けました。

警察の捜査と被害者の現状

通報を受けて駆け付けた警察は、暴行を加えた1人を現行犯逮捕しました。被害者の女性は全治2週間の診断を受け、恋人の男性は骨折や擦り傷、裂傷などで全治16週間の重傷を負いました。

加害者側の示談申し入れを拒否

現在、警察は逃走した残りの加害者を追っています。被害者カップルは加害者側から示談を求める連絡を受けたそうですが、「示談する意思はない。他の加害者も必ず逮捕され、厳罰を受けるべきだ」と語っています。韓国の飲食店での喫煙マナーについて、専門家は「近年、禁煙の意識が高まっているにもかかわらず、このような事件が発生するのは残念です。文化の違いを理解し尊重することも大切ですが、法律は守られるべきです。」と述べています。

厳罰化を求める声

今回の事件は韓国社会に大きな衝撃を与え、観光客のモラルや、より厳格な罰則規定の必要性など、様々な議論を巻き起こしています。今後の捜査の進展と、再発防止策に注目が集まっています。