韓国の李承晩初代大統領を退陣させた1960年の反政府デモ「4・19学生革命」から60周年に合わせ、ソウルの延世大博物館が収集した当時の記録を、6日から同館で初めて展示する。
デモは60年3月に李承晩が4選を決めた大統領選は不正だとして地方から始まり首都圏に拡大した。
ソウルでは4月19日に大学生や市民によるデモ隊が中央官庁を取り囲んで退陣を求めるスローガンを連呼。デモ隊は警察と衝突したが、軍は中立を守り、李承晩は26日に辞任を表明した。
延世大は言論統制の厳しかった当時、デモの記録を後世に残す目的で大学内に研究班を発足し、地方紙や全国紙などから約1300枚の写真の提供を受けたほか、デモの参加者や目撃者ら約180人を対象にアンケートを実施。このうち主な内容を初公開する。(共同)