新年早々、伊勢神宮参拝を終えた石破首相は年頭記者会見にて、「令和の日本列島改造」による地方創生への強い決意を表明しました。明治維新以来の「強い日本」、そして戦後の「豊かな日本」に続く、第三の目標として「楽しい日本」を掲げ、国民と共に築き上げていくビジョンを力強く語りました。
「楽しい日本」とは？国民一人ひとりの夢を応援
石破首相は、「楽しい日本」を「世界平和の下、すべての人が安心と安全を感じ、多様な価値観を持つ一人ひとりの国民が『今日より明日はよくなる』と実感し、自分の夢に挑戦し自己実現を図っていける活力ある国家」と定義。国民一人ひとりの夢の実現を後押しする社会の実現を目指すとしました。
alt伊勢神宮参拝を終えた石破首相
地方創生2.0：一極集中からの脱却
この目標達成の柱として、石破首相は「令和の日本列島改造」を掲げ、「地方創生2.0」を強力に推進する方針を明らかにしました。田中角栄元首相の日本列島改造論や、大平元首相、竹下元首相の取り組みを礎としつつ、一極集中を見直し、地方の多様性を活かした発展を目指すとしています。 地方からの提案を改めて募り、順次結論を出していく姿勢も強調しました。
政府機関の地方移転を推進
具体的な施策として、新設を目指す防災庁をはじめとする政府機関の地方移転、国内最適立地を強力に推進する考えを示しました。これまでの取り組みを検証しつつ、地方の活性化に繋がる施策を積極的に展開していく方針です。
成長型経済の実現：賃上げと投資
経済全体の活性化も重要課題として挙げ、賃上げと投資をけん引力とする成長型経済の実現を目指すことを表明。2020年代に全国平均1500円への最低賃金引き上げ目標の実現に向け、国としても最大限の対策を講じる考えを示しました。
社会保障制度改革：年金制度改革への期待
社会保障制度改革の必要性にも言及し、特に年金制度改革については与野党の建設的な議論に期待を寄せました。持続可能な社会保障制度の構築に向けて、幅広い議論と合意形成が求められています。
まとめ：未来への希望を語る
石破首相は、「楽しい日本」の実現に向け、地方創生、経済活性化、社会保障改革など、多岐にわたる政策課題への取り組みを表明しました。「令和の日本列島改造」を通じて、国民一人ひとりが夢に挑戦できる、活力ある日本を築き上げていく決意を新たにしました。
