新年早々、インフルエンザの猛威が続いています。年末からのA型流行に続き、すでにB型の患者数が増加傾向にあるという状況に、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。この記事では、インフルエンザB型の症状の特徴、ピーク時期、A型との違い、そして効果的な予防策について、専門家の意見を交えながら詳しく解説します。
インフルエンザB型とは？A型との違い
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3種類があります。日本で毎年流行を引き起こすのは、主にA型とB型です。
A型インフルエンザの特徴
- 急激な高熱、倦怠感、筋肉痛、頭痛などの症状が強く現れる傾向があります。
- ウイルス変異が激しいため、大流行を引き起こす可能性があります。
B型インフルエンザの特徴
- A型と比較して、発熱は緩やかな傾向があります。
- 消化器症状（嘔吐、下痢、腹痛など）が現れやすいのが特徴です。特に子供は脱水症状に注意が必要です。
- A型ほどウイルス変異は激しくありません。
インフルエンザB型の流行時期と現状
例年、インフルエンザの流行はA型が先行し、1月〜2月にピークを迎えます。その後、B型が2月〜3月にピークを迎えるのが一般的です。しかし、今年は異例の事態が発生しています。
東京都北区の「いとう王子神谷内科外科クリニック」の伊藤博道院長によると、「A型のピークアウトを待たずにB型が出現し、増加傾向にある」とのこと。さらに、A型とB型、あるいはインフルエンザと新型コロナウイルスに同時感染するケースも珍しくないと警鐘を鳴らしています。
インフルエンザ患者の待合室
インフルエンザB型の症状と対処法
B型インフルエンザの主な症状は、発熱、咳、鼻水、喉の痛みなど、A型と似ています。しかし、B型の特徴として、嘔吐や下痢などの消化器症状が現れやすい点が挙げられます。特に小さなお子さんや高齢者の方は、脱水症状に陥りやすいので注意が必要です。
家庭でのケア
- 十分な水分補給：経口補水液やスポーツドリンクなどをこまめに摂取しましょう。
- 消化の良い食事：おかゆ、うどん、スープなど、胃腸に負担をかけない食事を摂りましょう。
- 安静：十分な休息をとることが大切です。
インフルエンザB型の予防策
インフルエンザB型を予防するために、以下の対策を心がけましょう。
- 手洗い・うがい：外出後や食事前には、石鹸と流水で丁寧に手を洗い、うがいをしましょう。
- マスク着用：感染予防に効果的です。
- 適度な湿度維持：乾燥はウイルスが活性化しやすいため、加湿器などで適切な湿度を保ちましょう。
- 十分な睡眠とバランスの良い食事：免疫力を高めるために、規則正しい生活を心がけましょう。
- インフルエンザワクチン接種：ワクチンの効果は限定的ですが、重症化予防に役立ちます。
専門家の見解
感染症専門医の山田先生（仮名）は、「今年はインフルエンザの流行状況が例年と異なっており、A型とB型の同時流行や新型コロナウイルスとの同時感染も懸念される。基本的な感染対策を徹底し、少しでも体調に異変を感じたら、早めに医療機関を受診することが重要だ」と述べています。
インフルエンザウイルス
まとめ
インフルエンザB型は、消化器症状が現れやすいことが特徴です。こまめな水分補給と安静を心がけ、重症化を防ぎましょう。また、感染予防のため、手洗い・うがい、マスク着用などの基本的な対策を徹底することが重要です。
この記事が、インフルエンザB型への理解を深め、予防に役立つことを願っています。
