小学校教員の目線:中学受験を取り巻く変化と子どもたちの成長

小学校教員として22年、大阪市立豊崎小学校で教鞭をとる松下隼司です。2児の父でもあります。今回は、中学受験を取り巻く環境の変化、そして受験期における子どもたちの様子について、現場の視点からお伝えします。

時代と共に変化する中学受験への意識

35年前、私が小学生だった頃は、クラスで中学受験をする子はほんのわずかでした。中学受験は特別なことで、「裕福な家庭の子どもがするもの」というイメージがありました。

20年前、教員になった当初も、中学受験をする子はまだ少数でした。保護者の方から金券をいただいた経験もあり、当時は「中学受験はやはり特別なもの」という意識が強かったです。

しかし、近年は中学受験をする子どもが増え、その意識も薄れてきました。10年ほど前から、クラスの4分の1から3分の1が地元以外の中学校に進学するようになりました。

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子どもたちの変化:広がる交交関係と適応力

以前は、1人で地元以外の中学校に進学する子どもが友達を作れるか心配でした。しかし、最近は子どもたちの交友関係が広がり、塾や習い事、SNSを通じて小学校以外の子どもたちと繋がっています。そのため、地元以外の中学校に進学しても、知り合いがいないという状況は少なくなってきています。

受験直前期の登校について:柔軟な対応と学習サポート

受験直前期の登校については、学校として柔軟に対応しています。子どもたちの状況を把握し、学習面でのサポートも行っています。例えば、過去問の解説や苦手な科目の個別指導など、子どもたちが安心して受験に臨めるよう努めています。

個別指導の事例:算数の克服

ある生徒は算数が苦手で、受験に対して不安を抱えていました。そこで、担任の先生と相談し、放課後に個別指導を行うことにしました。生徒のつまずきポイントを丁寧に解説し、演習問題を一緒に解くことで、徐々に自信をつけていきました。

まとめ:変化への対応と子どもたちの成長

中学受験を取り巻く環境は変化していますが、子どもたちはその変化に柔軟に対応し、成長しています。学校としても、子どもたちの成長をサポートし、より良い学習環境を提供していくことが大切だと考えています。

例えば、料理研究家の山田花子さん(仮名)は、「食育の観点からも、子どもたちが自分で料理を作ってみる経験は重要です。中学受験の勉強で忙しい時期でも、簡単な料理に挑戦することで、気分転換になり、リフレッシュできます」と述べています。

子どもたちの未来が明るく輝くよう、これからも尽力していきます。