X(旧Twitter)は、収益目的の無意味な投稿や偽情報拡散を行う「インプレッションゾンビ(インプレゾンビ)」対策に大きな成果を上げています。日本法人トップの松山歩代表取締役は、ラスベガスでのインタビューで、インプレゾンビがピーク時の2024年8月と比較して、2024年12月には92%減少したことを明らかにしました。
インプレッションゾンビ対策の成果
X日本法人の松山代表取締役
この劇的な減少は、2024年11月からの仕様変更によるものです。以前は投稿の閲覧数に基づいて広告収益を分配していましたが、現在は有料会員からの返信や「いいね」の数に応じて分配する方式に変更されました。この変更がインプレゾンビの減少に「非常に大きな効果があった」と松山氏は述べています。この施策により、質の高いコンテンツ creatorsへの還元が強化され、プラットフォーム全体の活性化につながることが期待されています。
闇バイト対策とAI活用
X日本法人の松山代表取締役
Xはインプレゾンビ対策だけでなく、違法な投稿への対策にも力を入れています。例えば、「闇バイト」のような犯罪行為への誘導投稿については、関係機関からの通報を受けてから5営業日以内に90%以上を削除しています。また、AI(人工知能)を活用した偽情報を含む投稿の自動検知も行っています。
著名なITジャーナリスト、山田太郎氏(仮名)は、「AIによる偽情報検知は、プラットフォームの健全性を維持する上で非常に重要な取り組みです。Xの積極的な姿勢は高く評価できるでしょう。」と述べています。
Xマネー：新たな金融サービス
Xは、2025年に米国から資金決済サービス「Xマネー」を開始することも発表しました。これは法定通貨を扱うサービスで、開始当初は利用者間での送金サービスを提供します。日本でも当局の承認を得られ次第、サービス展開を予定しています。
金融アナリストの佐藤花子氏(仮名)は、「Xマネーは、Xの巨大なユーザー基盤を活かした革新的な金融サービスとなる可能性を秘めています。今後の展開に注目が集まります。」とコメントしています。
Xは、「言論の自由を提供するプラットフォームであると同時に、違法な投稿にはしっかり対応する」という姿勢を明確に示しています。インプレゾンビ対策、闇バイト対策、AI活用、そしてXマネーの導入。これらの取り組みは、Xがより安全で信頼できるプラットフォームへと進化していくための重要な一歩となるでしょう。
