冬の寒さが厳しい中、食卓を彩る野菜の価格高騰が続いています。キャベツや白菜が高値で推移する一方で、旬を迎えたブロッコリーに加え、なんと夏野菜のトマトやナスが今、お手頃価格で手に入るチャンス! なぜ真冬に夏野菜が安くなっているのか、その理由と併せて、賢く美味しい野菜をゲットする方法をご紹介します。
なぜ真冬に夏野菜が安い?市場の休市が価格に影響
年末年始は、4個298円だったトマトが280円に、大きなナスは5本入りが238円になるなど、多くの夏野菜が2割ほど安くなっています。スーパーの入り口には、旬のブロッコリーとともに、トマトやナスが山積みになっている光景も見られます。
トマトとナスの山
実はこの価格ダウン、市場の年末年始休市が大きく関係しています。豊洲市場や大田市場など、都内の主要青果市場が年末年始に休市となるため、夏野菜の出荷が一時的に滞り、供給過多の状態になるのです。冬野菜と違い、トマトやナスなどの夏野菜は出荷時期の調整が難しいため、年明け直後は価格が下がる傾向にあります。
「市場の休市により、夏野菜が消費されずに市場に溢れている状態です。そのため、今は非常にお買い得になっています」と、スーパーアキダイの秋葉弘道社長は解説しています。野菜ソムリエの資格を持つ田中さんも、「この時期の夏野菜は、価格が安定している夏の時期に比べて栄養価は多少劣るものの、価格を考えると十分魅力的」とコメントしています。
今がチャンス!お得な夏野菜を賢くゲット
この価格ダウンは一時的なもの。来週頃からは再び価格が上昇する見込みです。まさに今が、お得に夏野菜をゲットするチャンス! 食費節約にも繋がるこの機会に、美味しい夏野菜をたっぷり味わってみてはいかがでしょうか?
冬野菜の生育状況:天候に恵まれ順調に成長
夏野菜とは対照的に、冬野菜は天候に恵まれ順調に生育しています。東京都八王子の農園では、晴れ続きの暖かい日が続いたおかげでニンジンが大きく育っています。
「雨が続くとニンジンが割れてしまうので、乾燥した気候は生育に最適です。ゆっくりと時間をかけて育つことで、甘みが増して美味しくなります」と、中西ファーム7代目の中西雅季さんは語っています。
ひょう害を受けた長ネギも、暖冬のおかげで4ヶ月後には立派に成長を遂げました。「例年通りの寒さだったら、出荷はほぼゼロだったでしょう。今年の気温には本当に救われました」と中西さんは安堵の表情を浮かべています。
中西ファームでは、直売会も開催予定。新鮮な野菜を生産者から直接購入できる貴重な機会です。
まとめ:賢く買い物をして旬の味覚を楽しもう
野菜の価格変動は、市場の動向や天候など様々な要因が複雑に絡み合って起こります。今回の夏野菜の価格ダウンは、消費者にとって嬉しいニュース。旬のブロッコリーとともに、お得な夏野菜を賢くゲットして、冬の食卓を彩りましょう。