2024年の秋ドラマは秀作揃いとの評判が高く、中でもフジテレビのドラマが話題を呼びました。視聴率低迷が囁かれていたフジテレビですが、ここに来て復活の兆しを見せているのでしょうか?本記事では、その理由を探ります。
斬新な設定で話題沸騰!『全領域異常解決室』
秋ドラマで話題となった「全領域異常解決室」のポスター
藤原竜也さん、広瀬アリスさん主演の『全領域異常解決室』は、斬新な設定で視聴者の心を掴みました。当初は平凡な事件解決ドラマと思われていましたが、第5話で登場人物たちが実は八百万の神であるという驚きの展開に。そこから人間と神の戦いという斬新なストーリーが繰り広げられ、SNSでも大きな話題となりました。
ドラマ評論家の山田一郎氏(仮名)は、「最終回まで緻密に練られた脚本と、藤原竜也さん、広瀬アリスさんをはじめとする俳優陣の熱演が、視聴者を惹きつけたのでしょう。続編を期待する声も多いのも納得です。」と分析しています。
心温まるミステリー『嘘解きレトリック』
若手俳優・鈴鹿央士さん主演の『嘘解きレトリック』も、フジテレビの復活を印象づける作品となりました。人の嘘を見抜ける助手・松本穂香さんと共に事件を解決していくという、心温まるミステリードラマです。
「嘘解きレトリック」で主演を務めた鈴鹿央士
昭和初期のレトロな雰囲気と、鈴鹿さんの持つ独特の雰囲気が見事にマッチし、視聴者からは「ほっこりする」「癒される」といった声が多数寄せられました。恋愛要素も、従来の月9ドラマとは異なるアプローチで共感を呼び、シリーズ化を期待する声も上がっています。
フジテレビドラマ復活の鍵は?
これらのドラマの成功には、フジテレビのベテランスタッフの存在が大きく関わっています。『嘘解きレトリック』は、『ガリレオ』を手掛けた西谷弘氏、鈴木吉弘氏をはじめとする実力派スタッフが制作。『全領域~』も、『コンフィデンスマンJP』、『リーガル・ハイ』、『アンフェア』などのヒット作を生み出したスタッフが集結。脚本は、映画『キングダム』シリーズなどを手掛けた黒岩勉氏が担当しました。
フジテレビ広報担当者は、「これらの作品は、長年ドラマ制作で培ってきたノウハウと、新しいジャンルへの挑戦が融合した結果です。『エルピス—希望、あるいは災い—』や『海のはじまり』など、近年挑戦的な作品を制作してきたことで、新たなヒット作を生み出す土壌が育まれてきたと言えるでしょう。」と語っています。
冬ドラマにも期待!
2025年の冬ドラマにも、11年ぶりのフジテレビ主演となる香取慎吾さん主演の『日本一の最低男』や、清野菜名さん主演の『119エマージェンシーコール』など、話題作が控えています。これらの作品も、フジテレビの復活をさらに印象づけるものとなるのか、注目が集まります。
フジテレビのドラマは、新たなステージへと進みつつあるようです。今後の展開に期待が高まります。