韓国で弾劾訴追された尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領の支持率が一部世論調査で40%に達し、波紋を広げています。職務停止中の大統領の支持率上昇、そして野党の支持率低下、一体何が起きているのでしょうか?jp24h.comが詳しく解説します。
弾劾訴追後も高まる支持率、保守層の結束が鍵
韓国ギャラップの世論調査(10日発表)によると、保守系与党「国民の力」の支持率は34%と前回調査から10ポイント上昇、革新系最大野党「共に民主党」は36%と12ポイント下落しました。尹大統領の弾劾訴追案可決直後の前回調査では、与野党の支持率に倍の開きがあったものの、今回は拮抗状態となっています。
韓国の政治状況を表すイメージ画像
保守層は政権交代への危機感を募らせ、尹大統領への支持を強固にしているようです。韓国世論評判研究所の調査(5日発表)では、尹大統領の支持率は40%に達したという結果も出ています。弾劾訴追前は大手調査機関で10%台に低迷していたことを考えると、驚異的な上昇と言えるでしょう。
野党の強硬姿勢が中道層の離反を招く?
共に民主党は、尹大統領の弾劾訴追に続き、韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾訴追も主導し、首相も職務停止に追い込みました。さらに、同党議員が国会で尹大統領の身柄拘束を促す発言をするなど、強硬姿勢を崩していません。
このような野党の姿勢が、中道層の離反を招いているとみられています。政治的混乱の中で性急に弾劾や身柄拘束を求める共に民主党への不信感が、支持率低下につながっている可能性があります。
韓国国会議事堂のイメージ画像
韓国の著名な政治アナリスト、キム・ヨンチョル氏(仮名)は、「共に民主党の強引な手法は、国民の政治不信を深めるだけだ。中道層を取り込むためには、より現実的で建設的な政策を打ち出す必要がある」と指摘しています。
支持率40%の調査結果に野党は反発
共に民主党は、尹大統領の支持率が40%となった世論調査について、設問に偏向があり回答を誘導したとして、調査機関を刑事告発する方針を示しています。しかし、法的措置を乱発する同党の姿勢にも疑問の声が上がっています。
今後の政局展望は?
尹大統領の弾劾審判や今後の政局は、予断を許さない状況です。国民の力と共に民主党の支持率が拮抗する中、中道層の動向が鍵を握ると言えそうです。
まとめ
弾劾訴追された尹大統領の支持率上昇、そして野党の支持率低下という今回の結果は、韓国政治の複雑さを改めて浮き彫りにしています。今後の展開に目が離せません。 jp24h.comでは、引き続き韓国情勢を注視し、最新情報をお届けしていきます。