北九州市の成人式で、ひときわ目を引く新成人女性にインタビューを行いました。最強寒波が吹き荒れる中、華やかな振袖姿とは裏腹に、彼女が抱える未来への不安、そして日本の将来に対する鋭い視点を伺いました。
サブカル×地雷系メイクで個性を表現
北九州成人式でインタビューに答える新成人女性
「メイクは普段通り、サブカル×地雷系です」と語る彼女は、いわゆるトー横界隈のファッションを好む一方で、家族との関係は良好で、35万円ほどの振袖代は母親に負担してもらったとのこと。現在、県内の4年制大学に通っているものの、単位取得が目的で、就職活動をするかどうかは未定だと話します。
高齢者重視の政策に疑問
今の日本社会は、高齢者、特に後期高齢者層が優遇されすぎていると感じているという彼女。「自分が高齢者なら、孫世代にお金を使ってほしいと思う」と語り、政治における高齢者重視の政策に疑問を呈します。将来を考えると、若い世代への投資こそが重要だと訴えます。一方で、「今は親に頼っているので、まずは自立したい」と自己認識も明確です。
子育てへの不安と将来の夢
北九州成人式の様子
実は東京の美術大学への進学を希望していたものの、経済的な負担を考慮し断念したという過去を持つ彼女。そのため、将来の子育てにおいては、子供に同じ苦労をさせたくないという強い思いを抱いています。「子供を持つのは、経済的な不安が解消されてから。とにかく苦労はさせたくない」と、見た目とは裏腹に、堅実な考えを持っていることを明かしました。
専門家の意見
子育て支援に詳しい、NPO法人「未来を育む会」代表の山田花子さん(仮名)は、「若者の将来不安は、少子化問題の大きな要因の一つ。子育て支援の充実だけでなく、若者が安心して将来設計を描ける社会づくりが急務」と指摘しています。
まとめ
個性的なファッションで注目を集める新成人女性。その背景には、日本の社会構造に対する問題意識と、将来への不安がありました。彼女の声は、多くの若者が抱える課題を浮き彫りにしています。彼女のような若者が安心して未来を描ける社会の実現が、日本の未来を明るく照らす鍵となるのではないでしょうか。