ドラマ『119エマージェンシーコール』の初回放送が、現実の緊急地震速報で一時中断されるという異例の事態が発生しました。2025年1月13日午後9時19分頃、宮崎県日向灘付近を震源とする最大震度5弱の地震が発生。津波注意報も発令され、放送中のドラマは緊急地震速報に切り替わりました。
ドラマ『119エマージェンシーコール』初回放送の様子
地震発生、ドラマ中断の緊迫した状況
午後9時19分頃、ドラマ放送中に突然の地震発生。津波注意報が発令され、画面には津波情報が常時表示されました。その後、午後10時前に画面全体が津波の到達時刻を示す表示に切り替わり、ドラマの放送は中断。FNNの地震速報番組では「南海トラフ臨時情報(調査中)」のテロップが表示され、アナウンサーが冷静に状況を伝え、視聴者に安全確保を呼びかけました。
ドラマ再開、出演者も安全呼びかけ
約16分の中断後、午後10時16分頃にドラマの放送は再開され、その後は通常通り放送が終了しました。この緊迫した状況を受け、ドラマ出演者もSNSで安全確保を呼びかけ。指令管制員役の前原滉さんは「生きていればまたドラマは見れるので。人命優先です」とツイート。同じく指令管制員役の一ノ瀬颯さんも「みなさん、身の安全を確保してください」と呼びかけました。
消防指令センター舞台のドラマと現実の地震、視聴者の反応は?
横浜市消防局の司令課を舞台に、指令管制員(ディスパッチャー)の活躍を描く『119エマージェンシーコール』。初回放送が地震で中断されるという、ドラマの内容と重なる出来事に、SNS上では様々な声が上がりました。「初回から地震ニュースで中断とは」「リアルなエマージェンシーコールがなってないとよいな…被害ありませんように」「今現在九州では地震対応に奮闘している人達がいるということをリアルで感じた第1話」など、驚きや不安、そして現実の緊急事態への意識の高まりがうかがえました。
ドラマ『119エマージェンシーコール』第1話の場面写真
緊急時の対応を改めて考えるきっかけに
今回の出来事は、ドラマ視聴者にとって、緊急時の対応について改めて考えるきっかけとなったのではないでしょうか。 専門家(防災アドバイザーの佐藤健氏)は、「地震発生時の情報収集と冷静な行動が重要です。テレビやラジオ、スマートフォンの情報に注意し、落ち着いて行動しましょう」と助言しています。 ドラマの展開とともに、防災意識の向上も期待される『119エマージェンシーコール』。今後の放送にも注目が集まります。