[マニラ 14日 ロイター] – フィリピン国家安全保障会議のマラヤ報道官は14日の記者会見で、中国がフィリピンの排他的経済水域(EEZ)内に中国海警局最大級の船「海警5901」を展開し、攻撃性を増していることを憂慮していると表明した。
全長165メートルの同船を「モンスター船」と呼び、南シナ海の係争中の海域で操業する漁民を威嚇する意図があることは明らかだと述べた。
マラヤ氏はサンバレス州沖77カイリに海警5901が展開していたことに抗議し、EEZからの退去を要求したと説明。「これはエスカレートであり、挑発的だ」とし、同船のプレゼンスは「違法」で「容認できない」と訴えた。
フィリピン沿岸警備隊は、同船を追い払うために最大級の船2隻を派遣したと明らかにした。
中国外務省の郭嘉昆報道官は13日、海警局の「パトロールと法執行活動」は「合理的で合法的であり、非難されるものではない」と述べた。