【マイナンバーカード保険証】お薬手帳はもう不要? 疑問を徹底解説!

マイナンバーカードが保険証として使えるようになって、お薬手帳は本当に不要になったのでしょうか? 本記事では、この疑問に正面から向き合い、メリット・デメリット、そして知っておくべき注意点まで徹底解説します! マイナンバーカード保険証と電子処方箋の現状、そしてお薬手帳との上手な付き合い方について、一緒に考えていきましょう。

マイナンバーカード保険証のメリットと現状

デジタル庁は、マイナンバーカード保険証を使うことで、過去の処方薬や健康診断結果などを医師や薬剤師に正確に伝えられると説明しています。確かに、医療機関同士で情報が共有されれば、より適切な医療を受けられる可能性が高まります。特に、複数の医療機関にかかっている場合や、持病がある方には大きなメリットと言えるでしょう。

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しかし、現状は必ずしもスムーズな情報共有が実現されているわけではありません。その鍵となるのが「電子処方箋」です。

電子処方箋とは?

電子処方箋とは、紙の処方箋の代わりに、処方情報を電子的にやり取りするシステムです。2023年1月から運用が始まりましたが、導入は進んでいません。「オンライン資格確認」を導入済みの医療機関の約2割しか電子処方箋に対応していません (2024年1月5日時点)。

電子処方箋の導入率の低さが課題

電子処方箋が普及していない現状では、医療機関が確認できる薬剤情報はレセプト情報に限られます。レセプト情報は月に一度更新されるため、直近1ヶ月間の薬剤情報は把握できません。

例えば、午前中に内科、午後に耳鼻科を受診し、それぞれで薬を処方された場合、午後の耳鼻科では午前中の処方薬の情報を確認できません。

東京都内の病院薬剤師 北里聡さん(仮名)の見解

都内救急指定病院の薬剤師、北里聡さん(仮名)は、「電子処方箋が導入されていない医療機関では、直近1ヶ月間の薬剤情報は把握できないため、お薬手帳での確認が依然として重要」と指摘しています。

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お薬手帳との上手な付き合い方

厚生労働省も、電子処方箋未対応の医療機関で処方された薬の情報はマイナポータルへの反映に時間がかかるため、引き続きお薬手帳の携帯を推奨しています。

現状では、マイナンバーカード保険証と電子処方箋の普及にはまだ時間がかかると考えられます。そのため、お薬手帳は引き続き重要な役割を担っています。 特に、複数の医療機関を受診する方や、アレルギーのある方は、お薬手帳を忘れずに持参しましょう。

まとめ:お薬手帳はまだまだ必要!

マイナンバーカード保険証は便利なシステムですが、電子処方箋の普及が追いついていない現状では、お薬手帳はまだまだ必要です。 自分の健康を守るためにも、お薬手帳とマイナンバーカード保険証を併用し、医療機関と適切な情報共有を心がけましょう。