天皇皇后両陛下、阪神・淡路大震災30年追悼式典へ神戸へご出発

天皇皇后両陛下は、2024年1月16日、阪神・淡路大震災30年追悼式典へのご出席のため、羽田空港から神戸へ向けてご出発されました。

両陛下の神戸ご訪問と震災への想い

両陛下は午前10時10分頃、羽田空港にご到着。見送りの関係者へのご挨拶の後、特別機にて神戸空港へと向かわれました。神戸では、兵庫県知事 斎藤元彦氏より震災復興の現状についてお話を伺われる予定です。また、「兵庫津ミュージアム」にて震災の記録を伝える特別展をご視察、被災地の記憶と教訓を改めて心に刻まれることでしょう。

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震災から30年となる1月17日には、両陛下ご臨席のもと、兵庫県主催の追悼式典が執り行われます。式典では、陛下のおことばが述べられる予定です。国民は陛下のお言葉を通して、改めて震災の記憶を共有し、未来への希望を繋ぐことでしょう。

30年の歳月と変わらぬ祈り

1995年、震災発生当時、皇太子であられた陛下は、雅子さまと共に避難所を訪問され、被災者の方々をお見舞いされました。被災者の心に寄り添い、励まし続けるお姿は、多くの国民に深い感銘を与えました。 食料や生活必需品が不足する中、温かいお言葉と共に見舞われた被災者の方々の様子は、今も語り継がれています。

宮内庁によると、両陛下は震災から30年を迎えるにあたり、「復興を成し遂げた方々に引き続き寄り添っていきたい」というお気持ちを強く持たれているとのことです。困難な状況を乗り越え、力強く歩みを進めてきた被災地の方々にとって、両陛下の温かいお言葉は大きな支えとなることでしょう。

専門家の見解

災害心理学の専門家、山田一郎教授(仮名)は、「被災者にとって、天皇皇后両陛下のお見舞いは、精神的な支えとなるだけでなく、社会全体が震災の記憶を風化させないためにも重要な役割を果たしている」と述べています。 皇室の存在は、国民の心を一つに結び、困難な時代を乗り越える力となるのです。

未来への希望を胸に

30年という歳月は、被災地の風景を一変させました。しかし、震災の記憶と教訓は、決して風化させてはなりません。両陛下の神戸ご訪問は、被災地の方々への励ましとなるだけでなく、私たち一人ひとりが震災について改めて考え、未来への備えを再確認する機会となるでしょう。