あいみょんのタトゥー報道、NHK『ブラタモリ』ナレーション継続に波紋

シンガーソングライターのあいみょんに、その爽やかな歌声や楽曲イメージとは異なる「タトゥー」の存在が明らかになり、波紋を広げている。この発覚は、彼女が現在ナレーションを務めるNHKの人気番組『ブラタモリ』への影響も指摘されており、公共放送におけるタトゥーを持つ芸能人の起用について、再び議論が巻き起こっている。

あいみょんの「おしゃれタトゥー」発覚の経緯

あいみょんのタトゥーは、202X年8月11日に『女性自身』が報じたことで広く知られるようになった。記事によると、202X年8月8日に発売されたファッション誌『GINZA』9月号の表紙に登場した彼女の左腕に、人の形のような絵柄のタトゥーがはっきりと確認できたという。半袖の衣装から見えるそのタトゥーは、いわゆる「ワンポイント」のデザインであり、一部では「おしゃれタトゥー」とも呼ばれるタイプだ。しかし、全身に多数のタトゥーを入れているYOASOBIのAyaseのようなケースとは異なり、あいみょんの場合は比較的小さなものであっても、その影響は小さくないと見られている。

GINZA誌で左腕のタトゥーが確認されたシンガーソングライター・あいみょんGINZA誌で左腕のタトゥーが確認されたシンガーソングライター・あいみょん

NHK『ブラタモリ』ナレーターとしての今後の行方

今回のタトゥー報道で最も懸念されているのが、あいみょんがナレーションを担当するNHKの紀行番組『ブラタモリ』への影響だ。『ブラタモリ』は、番組開始当初から長らく草なぎ剛がナレーションを務め、戸田恵子や加賀美幸子アナウンサーなども担当してきたが、草なぎは歴代最長ナレーターとして親しまれてきた。番組は202X年3月に一旦レギュラー放送を終了。同年11月に3夜連続特番として復活した際に、ナレーターがあいみょんに突然交代した。そして、202X年4月にレギュラー番組として再開された際も、引き続きあいみょんがナレーションを務めている。

彼女の抜擢当初は、草なぎの声を聴き慣れた視聴者から賛否の声が上がっていたが、今回のタトゥー発覚により、番組ファンからは「NHKのブラタモリでナレーションしてるけど、声だけだけど大丈夫?」「ブラタモリ、あいみょんさん好きだったけどお肌に落書きしたらダメ。これを機にナレを草なぎ剛さんに戻してください。NHKはタトゥー出れないでしょ」といった、公共放送でのタトゥーを持つ芸能人の起用に対する意見が再燃している。

NHKとタトゥーをめぐる過去の事例

NHKとタトゥーをめぐる問題は、過去にも度々取り沙汰されてきた。俳優のディーン・フジオカも腕などにタトゥーがあることで知られているが、2016年1月放送の『あさイチ』でボクシングトレーニングのVTRが紹介された際、右腕のタトゥーの上に何枚ものテープが重ね貼りされているのが確認された。これは明らかにNHKへの配慮から事前に隠されたものと推測されている。

さらに、近年地上波番組への出演が激減したYOASOBIが、202X年の『紅白歌合戦』に落選した際には、Ayaseのタトゥーが問題視されたのではないかとの憶測が飛び交った。同様に、右腕にタトゥーを持つアーティストの優里も同年『紅白』に落選しており、NHKがタトゥーのあるタレントの出演を制限しているという「タトゥータレント出禁説」に拍車がかかる形となった。

まとめと今後の展望

今回のあいみょんのタトゥー発覚は、これまでも議論されてきた公共放送における芸能人の表現の自由と、放送局側の配慮というデリケートな問題に再び焦点を当てた形だ。NHKがシンガーソングライター・あいみょんをナレーターとして引き続き起用するのか、それとも過去の事例と同様の対応を取るのか、その判断に大きな注目が集まっている。


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