東京女子医科大学の元理事長、岩本絹子氏が背任の疑いで逮捕されました。大学病院の建築事業に絡む巨額報酬の支払いが問題視されています。jp24h.comでは、この事件の背景にある「疑惑のお金」の実態を独自調査しました。本稿では、元理事長と建築士の関係、そして巨額報酬の内訳について詳しく解説します。
疑惑の中心人物:一級建築士C氏とは?
2016年、東京女子医大は一級建築士C氏を非常勤嘱託職員として雇用しました。大手設計事務所を定年退職したばかりのC氏は、週2日程度の勤務で月額32万円の給与を受け取っていました。後にこの金額は60万円前後にまで増加します。しかし、問題はそれだけではありませんでした。C氏は給与とは別に、「建築アドバイザー報酬」として、2018年7月から2022年2月までの間に総額2.5億円もの報酬を受け取っていたのです。
alt="新築後、約6億円を追加して理事長室などが設置された「彌生記念教育棟」"
この巨額報酬の根拠となった稟議書には、新病院の移転や病棟の建替えに関する基本構想、値引き交渉、施工管理といった業務内容が記載され、当時の岩本副理事長の承認印も確認されています。しかし、一級建築士への報酬としてはあまりに高額であり、内部からも疑問の声が上がっていました。
2.5億円もの報酬は適正だったのか?
医療経営コンサルタントの山田一郎氏(仮名)は、「病院建築におけるアドバイザー報酬は、プロジェクトの規模や内容によって変動しますが、2.5億円という金額は一般的な相場を大きく上回っていると言えるでしょう。特に、既に給与を受け取っている嘱託職員への追加報酬としては、極めて異例です。」と指摘しています。
女子医大の監査法人も、C氏への給与と報酬の二重払いを問題視し、「社会通念上あり得ない」と指摘しました。この指摘を受けてC氏への給与支払いは停止されましたが、その後、女子医大は長年契約を続けてきた監査法人との関係を解消しています。
巨額報酬の背景に潜む闇
C氏への巨額報酬の背景には、一体何があったのでしょうか?大学病院の建築事業に絡む利権の争い、あるいは癒着といった可能性も考えられます。今後、捜査の進展によって、事件の全容が明らかになることが期待されます。
jp24h.comでは、引き続きこの事件の真相究明に努め、読者の皆様に最新情報をお届けしてまいります。