元武富士役員で作家、高島望容疑者(64)が、交際相手の遺体を自宅マンションに放置したとして死体遺棄容疑で逮捕されました。さらに、故人の父親に成りすまして金銭を騙し取っていた詐欺容疑も発覚し、その転落人生に注目が集まっています。
華麗なる経歴から暗転へ
高島容疑者は中央大学法学部卒業後、大手消費者金融「武富士」に入社。創業者の娘婿となり、人事部長や社長室長を歴任するなどエリート街道を歩みました。「武富士流金儲けの極意 金貸しの神様、ここにあり」などの著書も出版し、華やかな生活を送っていました。
高島容疑者、参院選出馬時の写真
しかし、武富士退社後の人生は暗転。1995年の参院選に出馬するも落選、作家としても成功せず、経済的に困窮していたとされています。
5年間の遺体放置と詐欺行為
警視庁の発表によると、高島容疑者は2020年8月頃に死亡した50代交際女性の遺体を、東京都品川区の自宅マンションに5年間放置していました。部屋はゴミ屋敷状態で、異臭による近隣住民からの苦情も複数回あったとのことです。
故人の父親を騙し、金銭を詐取
さらに、高島容疑者は故人の父親に成りすまし、「不整脈が悪化している」「薬代が必要」などとショートメールを送信。三十数万円を騙し取っていたことが明らかになりました。警察の調べに対し、高島容疑者は「生活費に困っていた」と供述しています。
専門家は、高島容疑者が故人と父親の特別な関係性を利用した可能性を指摘しています。例えば、父親が高齢で直接会えない状況だった可能性などが考えられます。
事件の背景と今後の捜査
高島容疑者の転落の背景には、武富士の経営破綻も影響している可能性があります。かつての華やかな生活との落差が、今回の事件につながったのかもしれません。
警察は、高島容疑者の動機や犯行の経緯を詳しく調べています。また、故人の死因についても捜査を進めており、事件の全容解明が待たれます。
まとめ
元武富士役員という輝かしい経歴を持つ高島容疑者が、交際相手の遺体放置と詐欺行為で逮捕された事件は、社会に大きな衝撃を与えています。今後の捜査の進展が注目されます。