東京美容外科統括院長・麻生泰氏、慶應義塾大学医学部非常勤講師を辞職 CST騒動で責任を痛感

東京美容外科の統括院長である麻生泰氏が、慶應義塾大学医学部非常勤講師を辞職したことが、2025年1月17日に同クリニックの公式サイトで発表されました。これは、昨年末に発覚した、沖縄院元院長によるグアムでの解剖研修における不適切な写真投稿問題、いわゆる「CST騒動」を受けての決断です。

CST騒動とは?改めて経緯を振り返る

昨年末、東京美容外科の沖縄院元院長が、グアムでの解剖研修中に献体の前でピースサインをするなど、不適切な写真を自身のSNSに投稿し、大きな批判を浴びました。この騒動は「CST騒動」と呼ばれ、医療倫理や尊厳死に対する意識の欠如が問われる事態となりました。

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当初、麻生氏は元院長を擁護するような発言をしましたが、その後批判が集中。最終的に元院長は解任処分となりました。

麻生氏、辞職の理由を語る「教育者としての資質に欠ける」

公式サイトに掲載された麻生氏名義の文書によると、今回の辞職は「自らの行動が教育者としての資質に欠けるものであった」という深い反省に基づくもの。麻生氏は、CST騒動によって多くの人々に心配と迷惑をかけたことを謝罪し、慶應義塾大学医学部非常勤講師の職を辞することを決断したと述べています。

また、専攻医育成プログラムからも外れ、慶應義塾大学附属病院と東京美容外科のパートナーシップも解消されることとなりました。

今後の展望:医師・経営者としての責任を自覚

麻生氏は、今回の騒動で多くの人々の信頼を損なってしまったことを痛感していると語り、今後は医師として、そして経営者としての責任を自覚し、再発防止に努めていくと表明しました。

今回のCST騒動は、医療現場における倫理観やSNS利用のあり方について、改めて考えさせられる契機となりました。 美容外科業界全体としても、今回の件を教訓として、より一層の倫理観の向上と患者への配慮が求められるでしょう。

専門家の声:医療倫理教育の重要性を再認識 (医療倫理学者・山田一郎氏[仮名])

医療倫理学者である山田一郎氏(仮名)は、「今回の騒動は、医療従事者に対する倫理教育の重要性を改めて示すものだ」と指摘します。「医学的知識や技術だけでなく、倫理観をしっかりと身につけた医療 professionals を育成することが、患者からの信頼獲得、ひいては医療全体の質の向上につながる」と述べ、継続的な倫理教育の必要性を強調しました。