共通テスト2025:新科目「情報I」導入! 学費高騰で受験生に重圧

2025年度大学入学共通テストが1月18日、全国一斉にスタートしました。新科目「情報I」の導入や大学授業料の値上げなど、受験生を取り巻く環境は大きく変化しています。jp24h.comでは、今回の共通テストの現状と受験生の声をお届けします。

新科目「情報I」、受験生は準備万端?

共通テストの時間割共通テストの時間割

今回の共通テスト最大の特徴は、プログラミング的思考などを問う「情報I」の導入です。高度情報化社会を生き抜くために必要な情報リテラシーを測る狙いがあります。東京都立高校3年生の受験生は「過去問がなく、どのような問題が出題されるか不安」と語りました。一方で、私立高校3年生の男子生徒は「予想問題を繰り返し解き、準備は万全。これまでの努力が実るはず」と自信をのぞかせました。情報教育専門家の佐藤先生(仮名)は、「情報Iは単なるプログラミング技術だけでなく、情報活用能力を問う科目。日頃から情報に触れ、分析する習慣が重要」と指摘しています。

高まる学費負担、受験生の進路にも影響

試験開始を待つ受験生試験開始を待つ受験生

物価高騰の影響を受け、多くの大学が授業料の値上げを発表しています。この学費高騰は、受験生の進路選択にも影を落としています。1年間の浪人生活を経て関東地方の公立大学を受験する男子生徒は、「一人暮らしとなると経済的な負担が大きい。アルバイトで生活費を稼ぐ必要がありそう」と不安を口にしました。北海道の公立高校3年生の女子生徒は、経済的な理由から自宅から通える大学を第一志望にしたと語っています。教育経済学の専門家、田中教授(仮名)は、「学費高騰は教育機会の不平等を招きかねない深刻な問題。奨学金制度の拡充など、早急な対策が必要」と警鐘を鳴らしています。

女子の「難関大・理系」志向が顕著に

今年の大学入試では、女子受験生の「難関大学」「理系学部」への志向の高まりが目立ちます。河合塾の模試分析によると、東京大学や京都大学などの難関10大学の理系学部を志望する女子受験生は前年比8%増と、男女合計の増加率を上回りました。特に人気を集めているのが、東京工業大学と東京医科歯科大学が統合して誕生した東京科学大学です。女子の志願者数は前年比16%増と大幅に増加しました。学部系統別に見ても、「土木・環境」「応用化学」「機械・航空」など、従来は男子学生が多かった分野への女子の進出が目立ちます。キャリアカウンセラーの山田さん(仮名)は、「社会課題の解決に貢献したいという意識を持つ女子学生が増えている。理系分野での活躍が期待される」と話しています。

まとめ

2025年度大学入学共通テストは、新科目「情報I」の導入や学費高騰など、受験生にとって大きな変化の中で行われました。様々な不安を抱えながらも、未来への希望を胸に試験に臨む受験生たちの姿が印象的でした。jp24h.comでは、今後も受験に関する最新情報をお届けしていきます。