イランの首都テヘランの最高裁判所の建物内で18日、最高裁の判事2人が武装した男に撃たれて死亡した。イランメディアが報じた。容疑者の男は逃走中に自殺したという。犯行声明は出ていないが、当局はテロ事件として捜査している。
報道によると、当局は容疑者の男について、最高裁で審理される訴訟とは無関係で、動機は不明だとしている。イランメディアは司法当局が近年、イスラエルや米国のスパイの摘発を進めていたと報じており、関連を示唆した。
AP通信によると、殺害された2人は1988年に多数の反体制派が処刑された弾圧に関与したと指摘されている。このうち1人は約25年前にも暗殺の標的になったことがあるという。【カイロ金子淳】