東京都知事選で「石丸現象」を巻き起こした石丸伸二氏が、新党「再生の道」を設立し、夏の東京都議選への参戦を表明しました。ネット選挙を駆使した革新的な戦略で注目を集める石丸氏ですが、今回はどのような旋風を巻き起こすのでしょうか?
ネット選挙の達人、石丸伸二氏の新たな挑戦
元安芸高田市長である石丸氏は、昨年の都知事選で泡沫候補と見られながらも、驚異的な166万票を獲得し次点となりました。その背景には、徹底したネット戦略がありました。ボランティアをオンラインで募り、掲示板へのポスター掲示状況を可視化するソフトウェアを開発するなど、従来の選挙戦の常識を覆す手法で注目を集めました。
東京都知事選に出馬した石丸伸二氏
都議選に向けた新戦略とは? 党の政策は候補者任せ?
1月15日に行われた新党発足会見では、当初予定されていた都庁記者クラブでの開催が急遽中止となり、改めて石丸後援会主催の会見が開かれるというハプニングも発生。ネット世論の影響力とリスクを熟知する石丸氏ならではの危機管理能力が垣間見えました。
会見では、「政治屋を一掃したい」と力強く宣言した石丸氏。当選後の任期を2期8年とする構想も明らかにしました。 注目すべきは、党としての政策を持たず、地域の候補者個々に政策を委ねるという方針です。これは、地域の声を重視し、地方分権を推進する石丸氏の理念を反映した戦略と言えるでしょう。
選挙プランナーも驚愕! 従来の選挙戦とは一線を画す手法
都知事選で石丸氏の選挙参謀を務めた“選挙の神様”こと藤川晋之助氏も、そのネット選挙の手腕に驚嘆の声を上げています。藤川氏は、石丸氏から新党への協力を要請されたものの、従来型の選挙手法とは異なるため辞退したことを明かしました。代わりに、自身の右腕である選挙プランナーを送り込み、新党の動向に注目しているとのことです。
選挙プランナー藤川晋之助氏
「再生の道」は都政に変化をもたらすか?
石丸氏は新党の活動について、「東京に限らず地方でも実施できる選挙装置」と表現しています。都議選の結果次第では、今後の地方選挙にも大きな影響を与える可能性を秘めていると言えるでしょう。 果たして「再生の道」は、都政にどのような変化をもたらすのでしょうか? 今後の動向に注目が集まります。